副 項 目 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、消化管出血 |
程 度 | ★★★ |
概 説 | 胃潰瘍の第一の原因はピロリ菌、第二は薬剤性。薬の直接的または間接的作用で胃粘膜などに潰瘍(傷)を生じる。自覚症状に乏しいこともあるが、ひどくなると腹痛が強まり、出血することも。鎮痛薬(NSAID)による潰瘍を、とくに「NSAID潰瘍」と呼ぶ。ある報告によると、吐血による緊急内視鏡検査をおこなったケースの実に44%が薬剤性で、そのうちの約70%は鎮痛薬によるものであったという。鎮痛薬の長期服用時、また高齢の人はとくに注意。 |
症 状 | 吐血(赤〜コーヒー色の吐物)や下血(黒いタール状の便)、激しい腹痛。 |
原因薬の例 | 消炎鎮痛薬(坐薬も含め)、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)、抗生物質、抗ガン剤、カリウム剤、気管支拡張剤(テオフィリン)、その他 |
予防・対策 | ● 胃潰瘍など胃腸に病気のある人は、必ず医師に報告しておく ● 以前に胃腸の病気をしたことのある人も、必ず報告しておく ● 多めの水で服用(コップ1杯) ● とくに指示されていなければ、空腹時や寝る前の服用は避ける ● 胃腸の調子が悪くなってきたら、早めに受診 ● 鎮痛薬を長期連用しているときは、半年から1年に一度は胃の定期検診を受ける。 ● 上記のような症状があらわれたら、すぐに病院に連絡または受診 |