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Top Menue 女性の薬(1)x17 経口避妊薬-3

★経口避妊薬の副作用

重い副作用は、ほとんどありません。ただ、飲みはじめに不正出血、吐き気、頭痛、乳房の張り、乳房痛などがよく現れます。これらはホルモン環境が一時的に変化するためです。2〜3カ月続け、体が慣れくれると軽快してくるものです。不正出血は、飲み忘れでもよく起こりますから注意してください。そのほか、人によっては少し体重が増えたり、ニキビがでやすくなることがあります。ニキビは、ピルの種類にもよります。気になるときは医師に相談してください。

ごくまれに血栓の病気を悪化させたり、その引き金になることがあります。ピルには血液を固まりやすくする性質があるためです。血栓症とは、血液の固まりが血管に詰まって血流が止まってしまう状態です。起こる場所はいろいろです。一番多いのは足のふくらはぎで、さらに肺の血管に運ばれ肺塞栓を起こすおそれもあります。広くは、心筋梗塞や脳梗塞も血栓症のうちです。

このような血栓症の発現は、年齢と喫煙にも関係していることが分かっています。40歳以下の健康な人であれば、まず起こりません。ただし、タバコは血栓症のリスクを高めますから、ピルを服用するのであれば控えるべきでしょう。血栓症の症状としては、たとえば「足(とくにふくらはぎ)の痛みやしびれ・むくみ、突然の息切れや呼吸困難、胸の痛み、激しい頭痛、急に視力が落ちる」などです。万一、このような症状があらわれたら、すぐに受診してください。

そのほか、発生頻度はきわめて低いものの、長期使用において、乳がんと子宮頸がんの発症リスクが少し高まる可能性があります。乳がんについては、自己検診の指導を受け、定期的に自己チェックをおこなうとよいでしょう。不正出血が続く場合は、子宮がんの検査をおこなわなければなりません。いずれにしても、重い副作用の頻度はごくまれですから、心配しすぎることはありません。念のため、前兆となる症状に注意しておくとともに、半年ないし1年に1回、これらの検査を含めた定期検診を受ければ安心です。


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<メモ>
  • 欧米では古くからピルが使われ、その安全性はほぼ確立されています。10万人の女性が1年間に遭遇する死亡リスクを調べたところ、健康でタバコを吸わない人のピルに起因する死亡は1人/10万人。これに対し、喫煙によるものが167人、交通事故は8人でした。喫煙と比べてもはるかに安全性が高いことが分かります。

    
    

 
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