$GC免疫抑制薬

免疫抑制薬のシクロスポリン(サンディミュン)は、臓器移植後の拒絶反応を抑えるために使われています。このお薬を効果的に用いるには、体内の量を上手にコントロールしなければなりません。多すぎると副作用が現われ、少ないと拒絶反応を抑えきれなくなります。相互作用も起こしやすので、薬の飲み合わせにも注意を要します。

この薬の血中濃度を上げる薬には、マクロライド系抗生物質のエリスロマイシンやクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)、一部のカルシウム拮抗薬(ヘルベッサー、ワソラン)、そのほかにも多数の薬があります。これらと併用すると、シクロスポリンが体にたまり、血圧上昇、頭痛、ふるえ、けいれんなどが起こり、さらに腎障害を起こすおそれがでてきます。

逆にシクロスポリンの作用を弱めてしまう薬もあります。代表的なのは、結核の薬のリファンピシン(リファジン、リマクタン)です。この薬と併用すると、シクロスポリンの血中濃度が十分に上がらず、拒絶反応が起こりやすい状態になってしまいます。

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