$GC喘息の薬

テオフィリン(テオドール)は、スタンダードな喘息治療薬です。このお薬は、有効量と中毒量が近く、量が少ないとよい効果がでませんし、多すぎると吐き気や動悸、頭痛などの副作用が出やすくなります。相互作用を起こす薬も多く、併用薬に注意する必要があります。

テオフィリンの血中濃度を上げる薬には、エノキサシン(フルマーク)など一部のキノロン系抗菌薬、マクロライド系抗生物質のエリスロマイシンやクラリスロマイシン、一部のカルシウム拮抗薬(ヘルベッサー、ワソラン)、胃潰瘍の薬のシメチジン(タガメット)、不整脈の薬のメキシレチン、そのほかにも多数の薬があります。これらと併用すると、テオフィリンの中毒症状(吐き気、動悸、頭痛)が出やすくなります。服用中の薬は、必ず医師に報告しておいてください。

逆にテオフィリンの作用を弱めてしまう薬もあります。代表的なのは、結核の薬のリファンピシン(リファジン、リマクタン)です。これらを併用中にリファンピシンを急に中止すると、テオフィリンの血中濃度が上昇するということもいえます。

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