$G@牛乳では?

牛乳には胃の粘膜を保護し、薬による胃の刺激をやわらげる働きがあります。薬によっては牛乳で飲むようにアドバイスされることもあると思います。食事ができないときや、胃の弱い人にはよい方法です。

けれど、なかには牛乳と相性の悪い薬もあります。たとえば、キノロン系の抗菌薬やテトラサイクリン系の抗生物質。これらには、牛乳のカルシウム分と結合しやすい性質があり、体内への吸収が悪くなることがあります。

逆に、油に溶けやすい薬、たとえば水虫の薬のグリセオフルビンや皮膚病の薬のエトレチナート(チガソン)は、牛乳の脂肪分の影響で吸収量が増えます。この場合、作用が強まるという意味では好ましいのですが、薬によっては中毒や副作用の危険性もでてきます。

また、腸溶性の薬を牛乳で飲むと、腸で溶けるはずの薬が胃で溶けてしまうことがあります。そのため、効き目が強くなったり、逆に弱くなったり、薬によっては胃を荒らしてしまうことがあります。

特別な指示がなければ、やはり「水」が基本です。

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