$Eu月経前緊張症-1

▼鎮痛薬
ロキソニンボルタレンブルフェンポンタールなど

生理の前の頭痛や腰痛がひどいときは、対症療法的に鎮痛薬を用います。胃を荒らすことがありますから、食後に多めの水で飲むとよいでしょう。

▼利尿薬
ラシックス

生理前になると黄体ホルモンの影響で、顔や手足がむくんでくることがあります。一過性ですので心配いりませんが、ひどいときは利尿薬で症状をとることもできます。普段から、塩分を控えめにしていれば軽くてすむかもしれません。

▼安定剤、抗うつ薬
※安定剤(コンスタンソラナックスセルシンワイパックスリーゼデパス)、抗うつ薬(ルボックスデプロメールパキシルジェイゾロフト)、気分安定薬(リーマス)

やはり生理前の黄体ホルモンの影響で、精神的に不安定になることがよくあります。イライラ、キレやすい、無気力感、不安感、不眠、場合によっては過食症状がでることもあるようです。とくに精神症状がひどいときは「黄体期後期違和障害」とか「月経前不快気分障害」と診断されることがあるかもしれません。このような場合、マイルドな安定剤で気分をリラックスさせることもできます。最近は、SSRI系の抗うつ薬も使われます。


<メモ>
●女性によっては、生理の前に耐えがたい不快な症状があらわれます。月経前緊張症とかPMS(Pre Menstrual Syndrome)と呼ばれています。原因ははっきりしませんが、生理の前に分泌される黄体ホルモンの影響が考えられています。また、生理に対する緊張感など精神的な要因もあるようです。頭痛や腰痛、浮腫(むくみ)、吐き気、食欲不振などの体の不調のほか、イライラ、不安感、気分の落ち込みといった精神症状もでてきます。

●PMSは、人により程度も症状も千差万別です。どのように向き合うかは、その人の価値観によるところもあると思います。比較的軽い場合は、必ずしも薬を必要としません。

●安易な薬の使用はおすすめできませんが、症状が強いときは対症療法的な治療が可能です。痛みには鎮痛薬を、むくみがひどければ利尿薬を、精神症状がひどければ安定剤や抗うつ薬を使用します。全体的な症状をやわらげるのに女性ホルモン薬(ピル)や漢方薬も使われます(次項)。

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