$Euクラミジアの薬

▼抗菌薬
ミノマイシンクラビットオゼックスエリスロシンクラリスクラリシッドジスロマック

クラミジアの治療には、抗菌薬を用います。ただ、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効きません。有効なのは、テトラサイクリン系のミノマイシン、キノロン系のクラビット、マクロライド系のエリスロシンやクラリス、ジスロマックなどです。治療期間は、2~3週間くらいです。指示された期間、きちんと飲み続けてください。性器クラミジアの場合、パートナーと同時に治療しなければなりません。


<メモ>
●クラミジアは、ウイルスと細菌の中間の性質を持つ微生物です。生きた細胞内でしか増殖できない点は、ウイルスと同様ですが、それ以外の性質は異なります。

●クラミジアは一種類ではなく、さらに数種類に分かれます。代表的なのは、性行為による感染するクラミジア・トラコマチスです。ふつう、クラミジアというと、これを指します。そのほかにも、カゼ症状を起こすクラミジア・ニューモニエ、また、インコなどから感染するオウム病もクラミジアの仲間によるものです。

●クラミジア・トラコマチスは、おもに性行為により尿道や頚管に感染します。一般に症状が乏しく、気づかないままでいることも多いようです。そのまま放置すると、男性では副睾丸炎から無精子症になったり、女性では、卵管に広がると痛みが強まり、不妊症や子宮外妊娠の原因にもなりかねません。また、分娩時の産道感染によって、赤ちゃんに結膜炎や肺炎を起こすおそれがあります。

●各抗生物質の副作用や注意点については、それぞれの項も参照ください。ミノマイシンでは、めまいを感じることがあります。

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