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▼甲状腺ホルモン
チラーヂンSチロナミン

甲状腺ホルモンを補うお薬です。おもに「甲状腺機能低下症」に用いますが、甲状腺の腫瘍を抑える目的でも使われます。ふつう、効果の安定しているチラーヂンS(T4)を用います。心臓に負担をかけないよう少量(12.5~25μg)で開始し、徐々に増量していきます。狭心症や心筋梗塞、不整脈など心臓の悪い人は医師に伝えておいてください。効きすぎると、心臓がドキドキしたり、手が震えたり、汗が多くでたりします。人によっては、寝つきが悪くなることもあります。速効性のチロナミン(T3)は検査で使うことがあります。


<メモ>
●甲状腺ホルモンは、体の基礎代謝を高める働きをしています。多すぎても少なすぎても良くありません。不足すると、体がだるくなったり、動作の緩慢、肌荒れ、声枯れ、冷え、むくみ、便秘、徐脈といったいろいろな症状がでてきます。甲状腺機能低下症です。赤ちゃんでは、心身の発育にも影響します(クレチン症)。

●甲状腺機能低下症をまねく原因はさまざまですが、代表的なのは慢性甲状腺炎(橋本病)によるものです。治療には、甲状腺ホルモン製剤のチラーヂンSを用います。

●逆に、甲状腺ホルモンが多すぎるのがバセドウ病に代表される「甲状腺機能亢進症」です(次項)。

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