$Eu不整脈の薬-2
▼β遮断薬
※インデラル、セロケン、テノーミン、アーチスト
心臓の興奮をおさえ、脈拍を落ち着かせます。頻脈性不整脈に用いられることが多く、心房細動の心拍数調節治療にも推奨されています。また、心筋梗塞後に用いると、不整脈によるとみられる突然死が少なくなることが確かめられています(別項:心筋梗塞の薬)。
▼カルシウム拮抗薬
※ワソラン、ヘルベッサー
カルシウム拮抗薬のうち、ワソランとヘルベッサーには心拍数を減らす作用があります。この作用を応用して、頻脈性不整脈の治療に用いることがあります。
▼ジギタリス薬(強心配糖体)
※ジゴキシン、ジゴシン、ラニラピッド
強心薬として古くから使われているお薬ですが、脈をゆっくりさせる作用もあります。そのため、心房細動などある種の頻脈性の不整脈に用いられます。量が多すぎると「ジギタリス中毒」を起こしますので、服用量に十分な注意が必要です。
▼抗血小板薬・抗凝固薬
※アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg、タケルダ)、パナルジン、ワーファリン、プラザキサ、リクシアナ、イグザレルト、エリキュース
血液が血管内で固まるのを防ぐお薬です。不整脈の薬ではありませんが、心筋梗塞や脳梗塞の予防に有効です。とくに、抗凝固薬のワーファリン、プラザキサ、リクシアナ、イグザレルト、エリキュースは心房細動に起因する脳卒中(心原性脳塞栓症)の予防効果が認められています。効きすぎると出血を起こしやすくなりますので、鼻血や歯肉出血、皮下出血(青あざ)など出血傾向に注意してください。また、抜歯や手術の予定のあるときは、早めに医師と相談しておきましょう。
<メモ>
●不整脈の薬を服用中は、定期的に心電図、エコー、レントゲンなど各種検査を受け、薬の効き具合、副作用の有無をチェックするようにします。異常を感じたら、早めに受診するようにしましょう。
●自分だけの判断で、量を減らしたり、急に飲むのをやめるのは大変危険です。症状が安定すれば、医師の判断で減量したり中止することが可能なこともあります。
●薬以外の治療も盛んにおこなわれています。心房細動または発作性頻拍の根治療法ともいえる「カテーテルアブレーション」、失神をともなうような高度な徐脈には「ペースメーカー」の埋め込み、突然死につながる危険な心室細動には「植え込み型除細動器」も実用化されています。
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