$EuCOPDの薬(内用)
▼β2刺激薬(内用、その他)
※メプチン、ホクナリン、スピロペント、ベネトリン、イノリン、ホクナリンテープなど
基本的に吸入薬を優先しますが、飲み薬や貼り薬の気管支拡張薬もあります。吸入の煩わしさはないかもしれませんが、全身性の副作用に注意が必要です。とくに動悸や手の震えがあらわれやすいです。
▼テオフィリン製剤
※テオドール、テオロング、スロービット、ユニフィルなど
いずれも、有効成分「テオフィリン」の徐放製剤です。吸入薬で効果不十分な場合に追加併用することがあります。気管支拡張作用のほか、呼吸筋や横隔膜の筋力増強効果などさまざまな全身的効果が期待できます。効果がでる量に個人差があるので、医師により服用量が適切にコントロールされます。
▼その他
※ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボン、メジコン、アストミン、トクレス、
ムコダインとムコソルバンは、痰の切れをよくする代表的な去痰薬です。ムコダインの内服により、年間の憎悪症例数が1/3に減少したとの研究結果が報告されています。咳のひどいときには、鎮咳薬のメジコンやアストミン、トクレスなども処方されます。そのほか、細菌感染による症状悪化時には抗生物質や抗菌薬を使います。
<メモ>
●COPDの薬はどれも対症療法薬ですので、病気そのものを治すことはできません。ただ、症状悪化による悪循環を断ち、その進行を遅らせる効果が期待できます。実際、吸入薬のスピリーバによる大規模長期臨床試験では、4年間にわたる呼吸機能の維持と死亡率の低下が報告されています。
●COPDは「タバコ病」とも呼ばれるように、おもな原因は喫煙であり、長期喫煙による生活習慣病とも考えられます。治療の第一歩は何より禁煙です。禁煙なくして治療はありえないのです。禁煙補助薬を使用する禁煙プログラムなどにより、比較的容易に禁煙できるようになりました。タバコを続けている人は、医師とよく相談してみましょう。
●運動療法を中心とする呼吸リハビリも大事です。吸入療法で呼吸機能を改善したうえで、運動強度を徐々にあげていくようにします。薬物療法とともに、呼吸リハビリを継続することで、日常生活が楽になっくると思います。
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