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▼気道粘液修復薬
ムコダインクリアナールスペリア

気道分泌の異常を修復し粘液を正常化、痰を排出しやすくします。ムコダインは、慢性副鼻腔炎の排膿や、滲出性中耳炎の排液にも適応し、内科や耳鼻咽喉科、小児科などで広く処方されています。

▼気道潤滑薬
ムコソルバン

肺表面活性物質を増やし、気道粘膜の"すべり"をよくすることで去痰効果を発揮します。MM処方と称し、作用機序の異なるムコダインと併用することがあります。

▼気道分泌促進薬
ビソルボンアスベリンレスプレンセネガサリパラ

気道の分泌液を増やし痰をうすめます。痰がうすまると粘りがなくなるので、吐き出しやすくなります。ビソルボンは古くから使用されている代表的な去痰薬です。アスベリンとレスプレンは咳止めにもなります。セネガとサリパラが植物由来のエキス剤です。

▼気道粘液溶解薬
チスタニンペクタイト

痰を分解・溶解させ、その粘度を低下させます。分泌液を増やす作用や線毛運動をよくする作用もあります。

▼消炎酵素薬
ダーゼン(中止)、エンピナースノイチームレフトーゼアクディーム塩化リゾチームなど

痰の粘性成分を分解し、粘度を低下させます。粘りの強い膿性痰に向くようですが、効果はいま一つです。ダーゼンについては、再評価結果に基づく臨床試験で有効性を証明することができず、2011年2月に製造販売が中止されました。

▼界面活性薬
アレベール

吸入液として広く用いられています。痰の表面張力を弱め、粘着力をなくします。


<メモ>
●気管支炎などで気道に炎症を生じると、分泌液の粘りが強くなり、排出しにくい痰となります。去痰薬は、痰をうすめたり、痰を分解することで、その粘度を下げ排出しやすくします。さらに、気道の潤滑をよくするもの、線毛運動を高める作用を持つものなどもあります。

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