[成分]バリシチニブ
[代表]オルミエント
[分類]JAK阻害薬

炎症を抑えるお薬です。関節リウマチやアトピー性皮膚炎の治療に用います。また新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による中等度以上の肺炎にも適用します。
1 特徴
2 注意
3 効能
4 副作用
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1【特徴】
◆JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬
◆JAK1/JAK2を特に阻害(選択的JAK1/JAK2阻害薬)
◆細胞内JAK経路を利用する複数のサイトカイン シグナル伝達を阻害することで抗炎症作用を発揮
◆関節リウマチに対し生物製剤(抗体医薬品)に匹敵もしくは上回る有効性
◆疾患活動性を抑え、痛みやこわばりを改善、また関節破壊をおさえ進行を抑制
◆アトピー性皮膚炎(2020)と新型コロナウイルスによる肺炎(2021)に対する適応追加
◆副作用として感染症を起こしやすく、可能性は低いものの発がんリスクも否定できない
2【注意】裂
●注意事項や副作用について十分説明を受ける
●既往歴や持病、服用中の薬を医師に報告
●結核など重い感染症がある人は使用できない(コロナは例外)
●決められた用法用量を厳守
●関節リウマチに対しては、メメトトレキサート(リウマトレックス)など既存薬が効果不十分な場合に使用
●原則、メトトレキサート(リウマトレックス)など他の抗リウマチ薬(cDMARDs)と併用、ただし生物製剤との併用は避ける
●アトピー性皮膚炎では、外用療法で効果不十分な場合に使用
●新型コロナウイルス感染症においては、酸素吸入、人工呼吸またはECMOを要する中等度以上の肺炎に適用
●リウマチ、アトピーの場合は、1日1回1錠(4mg)服用、効果十分なら減量を考慮
●コロナでは1日1回1錠(4mg)服用(溶解液を胃に注入することも考慮)、抗ウイルス薬のレムデシビル(ベクルリー点滴静注用)と併用、総服用期間は14日間まで
●飲み忘れたら 気づいた時すぐ服用、ただし次の服用時間が近ければ忘れた分は抜かし、次の時間に1回分服用(2回分を一度に飲まないこと)
●妊娠可能な女性は適切な方法で避妊
●発熱、咳、呼吸困難、発赤、小水疱、神経痛など体に異常を感じたら医師に連絡
●定期的に検査を受け、効果と副作用をチェック
●生ワクチン(風しんやBCG等)の予防接種は避ける
●うがいや手洗いをしっかりすること(感染予防)
3【効能】
●既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
●アトピー性皮膚炎
●SARS-CoV-2による肺炎(ただし、酸素吸入を要する患者に限る)
4【副作用】獵
●帯状疱疹・単純ヘルペス(皮膚発赤、小水疱、ピリピリ痛い)
●肺炎(発熱、咳、呼吸困難)
●その他感染症(副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎、インフルエンザ、結核、肝炎、膀胱炎、腎盂腎炎、胃腸炎、ヘルペスなど)
●吐き気、高脂血症、肝機能値異常
●間質性肺炎(咳、息苦しい)
●肝臓の異常(だるい、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる)
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