煉強心薬

ジギタリス系の強心薬(ジゴキシンなど)は、心不全の治療薬として昔からよく使われています。確実な効果がある反面、過量になると中毒症状が現われ、かえって心臓に悪い影響を及ぼすことがあります。他の薬と相互作用も起こしやすいので、併用薬に十分注意する必要があります。

たとえば、マクロライド系抗生物質のエリスロマイシンやクラリスロマイシンなどと併用すると、ジギタリス製剤の血中濃度が上昇し、中毒症状が現われやすいという報告があります。そのほか、水虫などの治療に用いるイトラコナゾール(イトリゾール)、カルシウム拮抗薬(ヘルベッサー、ワソラン)、利尿薬、カルシウム剤、ビタミンD製剤などと併用するときも中毒症状の出現に注意します。市販のカルシウム剤も安易に飲んではいけません。

ジギタリス製剤の中毒症状は、めまい、吐き気、腹痛、下痢、目のチカチカなど視覚の異常、徐脈などです。これらの症状がみられたら、すぐに医師に連絡してください。

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