閭効果とは(2)?

<二重盲検の視点>

薬は、誰にでも100%効くわけではありません。たとえば、新薬の許可を取るための臨床試験では、改善:20%、やや改善:50%、不変:20%、悪化:10%という感じになります。

そして、その臨床試験が一般的な試験であれば、「改善」の合計70%には、自然治癒や心理効果なども含まれます。必ずしも薬の効果を科学的に実証しているわけではないのです。

もっとも信頼できるのは、プラセボ(にせ薬)を用いた「二重盲検比較試験」です。同じ病気の人をできるだけ多く集め、2つのグループに分けます。1つのグループには実薬(本物の薬)を、もう1つのグループにはプラセボ(にせ薬)を飲んでいただき、効き目を比較する試験です(患者さんは、自由意志で参加します)。医師にも患者さんにも、どちらの薬を使用しているのかを知らせません。

このような二重盲検法は、体による自然治癒や心理効果を差し引くことができるので、薬の本当の効果を私たちに教えてくれます。

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