肺がんの薬

▼代謝拮抗薬
※ユーエフティ(UFT)

肺がんに適応をもつ飲み薬です。ことに、非小細胞肺がんのうちの肺腺がんに対する術後補助療法の有用性が示されており、より長生きにつながる可能性があります。

▼EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
※イレッサ、タルセバ

がん細胞の増殖にかかわるチロシンキナーゼという酵素の働きをじゃまします。適用は、非小細胞肺がんで手術ができない場合や再発したケースです。よく効くと、がん細胞の増殖が止まり、がんが小さくなります。ただし、効き方には個人差が大きいようです。肺障害の副作用に十分な注意が必要です。

▼植物アルカロイド
※ベプシド・ラステットS(VP、ETP)

メギ科の植物のアルカロイド成分に由来する抗がん薬です。肺がんのうち、小細胞肺がんに適応します。飲み薬もありますが、同成分の注射薬を白金製剤など他の抗がん薬といっしょに用いることが多いです。

▼その他の注射薬
※ブリプラチン・ランダ(CDDP)、パラプラチン(CBDC)、ベプシド・ラステット(VP、ETP)、トポテシン・カンプト(CPT)、タキソール(PTX)、タキソテール(DTX)、ジェムザール(GEM)

一般的に、肺がんに対する化学療法は注射でおこないます。白金製剤のブリプラチン(CDDP)もしくはパラプラチン(CBDC)をベースに、植物アルカロイドのベプシド(VP、ETP)やトポテシン(CPT)あるいはタキソテール(DTX)などを組み合わせる2剤併用療法が試みられます。


<メモ>
●肺がんは、治療効果の観点などから、大きく"小細胞肺がん"と"非小細胞肺がん"に分かれます。小細胞肺がんは、抗がん薬が効きやすく、これによる化学療法が重要です。一方、抗がん薬に対する感受性が低い非小細胞肺がんでは、手術による切除あるいは放射線療法を第一に考えるようにします。非小細胞肺がんは肺がん全体の約8割を占め、組織学的にさらに腺がん、大細胞がん、扁平上皮がんの3種類に分類されます。

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