めまいの薬-2

▼浸透圧利尿薬
イソバイド

内耳にリンパ液がたまると、めまいや耳鳴りを起こします。イソバイドは、リンパ液を排出させ、内リンパ水腫を改善します。メニエール病に適用するほか、眼圧や脳圧を下げる目的で使うこともあります。副作用はほとんどありませんが、人によっては、吐き気や下痢、頭痛を起こすことがあるかもしれません。

▼β刺激薬
イソメニール

脳や内耳の血流をよくしたり、内耳液を正常化する作用があります。人によっては、動悸を起こすことがあります。ひどいときは、早めに受診するようにしてください。心臓病や高血圧、糖尿、甲状腺の病気など持病のある人は、医師に報告しておきます。服用中の薬も忘れずに伝えてください。

▼抗ヒスタミン薬
トラベルミンドラマミン

めまいや嘔吐にかかわる神経をしずめます。船酔い・車酔いなどの動揺病に有効なほか、メニエール症候群の治療に用いることもあります。副作用では、口の渇きが多いほうです。また、眠くなることがあるので、車の運転など危険な作業には注意しましょう。緑内障や前立腺肥大のある人は適しませんので、医師にお伝えてください。


<メモ>
●めまいの治療には、いろいろな薬が応用されています。たとえば、脳循環代謝改善薬、抗不安薬(安定剤)、ビタミンB12(メチコバール)、抗血小板薬、漢方薬(半夏白朮天麻湯、女神散、加味逍遙散など)、副腎皮質ステロイド薬など。また、メイロンという注射薬もよく使います。

●めまいは、内耳障害のほかいろいろな病気のサインとして現れることがあります。心身の疲労、発熱、自律神経失調症、高血圧、低血圧、不整脈、脳の病気、貧血、薬の副作用。原因が他の病気にあるときは、その治療を合わせておこなうようにします。

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