概説 |
軟膏の調剤用です。また、スキンケアに皮膚保護剤として用います。 |
作用 | 
- 【作用-1】

- 軟膏基剤として、他の薬剤を混和するのに用います。炭化水素類なので、化学反応を起こしにくく安定した基剤となります。また、アレルギー反応を起こしにくいです。

- 【作用-2】

- カサカサした乾燥肌はバリア機能が低下しています。ちょっとした刺激でカユミや炎症を起こしてしまいます。このような場合に、ワセリンを用います。ワセリンは、皮膚の水分蒸発を防いだり、皮膚を保護する役目をします。実際、アトピー性皮膚炎をはじめ湿疹や乾燥肌のスキンケアに処方されることが多いです。また、いわゆる“潤い療法”として、擦り傷や切り傷の応急処置に使われることもあります。
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特徴 |
- 炭化水素類の混合物を精製した油脂性の軟膏基剤です。基剤として用いるほか、皮膚保護剤、保湿剤として広く使われています。安全性が高く、広範囲あるいは長期使用においても安心です。
- 使用感の欠点として、べとつきがあり、顔に塗るとテカリが目立つ点があげられます。また、ニキビに用いると、毛穴をふさぎ、ニキビを悪化させるおそれがあります。
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注意 |
 【使用にあたり】
- 適量を軽く塗ってください。スキンケアに用いる場合は、入浴後に塗るとよいでしょう。
- 切り傷に“潤い療法”として用いる場合は、患部にやや厚めに塗布し、ラップなどで覆います(医師の指示どおりに)。痛みの軽減や治癒の促進が期待できます。

- 【食生活】

- 乾燥肌の人は、あまり熱心に体を洗いすぎないようにしましょう。石鹸でゴシゴシ強く洗うと、皮脂が落ちてしまうばかりか、水分を保持する角質まではがしてしまいます。
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効能 |
 【一般】
- 軟膏基剤として調剤に用いる。
- 皮膚保護剤として用いる。
 【プロペト】
- 眼科用軟膏基剤、一般軟膏基剤として調剤に用いる。
- 皮膚保護剤として用いる。
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用法 |
適量を皮膚に軽く塗布する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は、まずありません。万一、発赤やかゆみがでてきた場合は、医師と相談してください。
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