概説 |
ヘルペスウイルスの増殖をおさえる塗り薬です。口唇ヘルペスなど単純疱疹の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- ヘルペスウイルスの仲間は、皮膚や粘膜に水ぶくれを作るのが特徴的です。ヘルペスウイルスによる病気には、水痘(水ぼうそう)や帯状疱疹のほか、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどがあります。口唇ヘルペスは、カゼなどで体調の悪いときによくできますし、性器ヘルペスは性的接触でも感染します。
この塗り薬の有効成分は、ヘルペスウイルスに効く抗ウイルス薬です。ヘルペスウイルスの増殖をおさえる作用があるので、発症初期に用いることで症状悪化を防ぎ治癒を早めます。口唇ヘルペスの治療によく用いられています。

- 【薬理】

- ウイルス感染細胞内で活性化し、ウイルスDNA鎖の伸長を停止、ウイルスDNAの複製を阻害します。
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注意 |
 【使用にあたり】
- すぐに使用してください。早期使用により、よい効果を発揮します。
- しばらく続けてもよくならないときは、医師と相談してみましょう。
- 一部の製品(クリーム)は、コンドームなど避妊用ラテックスゴム製品を劣化・破損させる可能性があります。性器ヘルペスに用いる場合など、それらとの接触を避ける必要があります。

- 【備考】

- 子供の水痘(水ぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。治癒後、このウイルスは、体の中に静かに潜んでいます。ところが、年齢をかさねて体の抵抗力が弱ってくると、再び増えだし帯状疱疹を引き起こすことがあります。
一方、口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによるものです。口唇ヘルペスは、カゼなどで体調の悪いときによくでてきます。ごくまれですが、単純ヘルペスウイルスは角膜炎や脳炎を起こすことがあります。
治療薬には、塗り薬のほか飲み薬や注射薬があります。症状によって、それらを使い分けします。帯状疱疹や水痘、性器ヘルペスには飲み薬を、唇にできる口唇ヘルペスには軟膏が使われます。ヘルペス角膜炎には、専用の眼軟膏があります。ヘルペス脳炎など重症例では、点滴による治療が必要です。
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効能 |
単純疱疹 |
用法 |
通常、適量を1日数回塗布する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
塗り薬ですので、副作用はほとんどありません。かえって赤みがひどくなったり、かゆみがでてきたら、早めに受診してください。
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