概説 |
C型慢性肝炎を治療するお薬です。インターフェロンの注射と併用して、原因ウイルスを排除します。 |
作用 | 
- 【働き】

- 肝臓病のおおよそ9割はウイルス性です。とくに、B型とC型ウイルスによる慢性肝炎が問題となります。慢性肝炎になると、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長いあいだに一部が肝硬変へとすすみ、さらに肝臓がんに至ることもあります。この流れを絶つこと、あるいは遅らせることが治療の最大の目標です。
このお薬は、C型肝炎ウイルスに有効な抗ウイルス薬です。ウイルスに取り込まれウイルスの複製過程を不安定にしたり、免疫を調整したりすることで、抗ウイルス作用を発揮します。このお薬とインターフェロンを併用すると、インターフェロンの抗ウイルス作用が増強し、C型肝炎ウイルスを排除できる可能性が高まります。

- 【臨床試験】

- C型肝炎ウイルスのうち日本人に多い1型のウイルスタイプは、インターフェロンの効き目が悪いことが知られています。1型ウイルス量が多い人に、新タイプの持続型インターフェロン(ペグインターフェロン)による単独療法を試みたところ、ウイルス陰性化率は24%たらずでした。一方、この薬を併用した場合の陰性化率は60%にのぼりました。さらに別の臨床試験で、プロテアーゼ阻害薬のテラプレビル(テラビック)を加えた3剤併用療法では、70%以上の陰性化率を達成しました。
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特徴 |
- インターフェロンとの併用で効果を発揮する抗ウイルス薬です。とくに1型のウイルス量が多いケースで有用性が高いです。また、インターフェロン単独療法で無効な場合、あるいはインターフェロン単独療法後に再燃した場合においても、高い効果が期待できます。インターフェロンとの2剤併用療法は、C型慢性肝炎の高ウイルス量における標準療法です。さらにプロテアーゼ阻害薬の新薬テラプレビル(テラビック)を加えた3剤併用療法により、優れた治療効果が示されています。
- 血液中や体内のあちこちの組織にかなり長くとどまります。副作用面でとくに重要なのは、赤血球中に入り込んで血球を破壊する性質があるということです。これは溶血性貧血の副作用にもつながります。また、強い催奇形性作用がある点にも注意が必要です。
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注意 |
 【診察で】
- 妊娠出産の予定のある女性、あるいはパートナーにその予定のある男性は、医師に報告しておきましょう。
- 心臓病や腎臓病、高血圧、うつ病など、持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
- 注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解しておくことが大切です。
 【注意する人】
- 妊婦中、またその可能性のある女性は使用できません。
- 心臓病や腎臓病、肝臓病、貧血のある人など、病状によっては使用でません。高血圧や糖尿病のある人も慎重に用いる必要があります。
- 重いうつ病など精神症状の思わしくない人は、使用を控えることがあります。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 抗エイズウイルス薬と相互作用を起こす可能性がありますので、それらとの併用には注意が必要です。また、免疫抑制薬のアザチオプリン(イムラン)による骨髄機能抑制の副作用を強めるおそれがあります。なお、漢方薬の小柴胡湯はインターフェロンと併用禁止です。
 【使用にあたり】
- ウイルスのタイプやその数、また体重や腎臓の働き具合によって飲む量や飲み方が違います。貧血など副作用を生じた場合、減量することもあります。決められた飲み方を厳守してください。
- 薬の血中濃度が高い分、ウイルスのダメージが大きくなります。したがって、飲み忘れなく毎日規則的に服用することが大事です。
- ふつう朝夕の食後に飲みますが、吸収を高めるために食事中に飲むように指示されることがあります。食間や空腹時は吸収が悪いので原則避けます(貧血改善のため、吸収量を減らす目的であえて空腹時に飲むよう指示されるかもしれません。この場合は医師の指示どおりにしてください)。
- インターフェロンの注射といっしょに使用する必要があります。治療期間はおおよそ半年から1年半です。難治な1型では長めになります。
- いろいろな副作用がでてきますが、治療が終われば治ります。つらいときは、医師とよく相談してください。
- 動物実験で強い催奇形性作用があることが分かっています。そのため、妊娠する可能性のある女性、あるいはパートナーに妊娠の可能性のある男性は、治療中および治療終了後6カ月間は避妊をしなければなりません。また、妊娠していないことを確認するために、妊娠検査を毎月1回実施することになっています。
- パートナーが妊娠している男性は、精液を介してこの薬が子宮内に移行しないよう、コンドームを使用しなければなりません。
- 気分が不安定になるときは、直ちに医師に連絡してください。できましたら、ご家族など付き添いの方も、行動の変化や不穏な行為に注意するなど、服用後の様子を注意深く見守りましょう。因果関係ははっきりしませんが、強い不安感や抑うつ、敵意や攻撃性、衝動性にもとづく事故事例も報告されているようです。

- 【検査】

- 定期的に血液や尿の検査を受ける必要があります。とくに重要なのは、白血球数や血小板数、ヘモグロビン量の減少に注意し、重篤な貧血や血液障害にいたるのを防ぐことです。
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効能 |
 【レベトール】- <効能A>

- インターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)、ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)又はインターフェロン ベータとの併用による次のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
(1)血中HCV RNA量が高値の患者
(2)インターフェロン製剤単独療法で無効の患者又はインターフェロン製剤単独療法後再燃した患者
- <効能B>

- ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)との併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
 【コペガス】- <1>

- ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組換え)との併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
(1)セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者
(2)インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃した患者
- <2>

- ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)との併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
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用法 |
 【レベトール】- <効能A>

- インターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)、ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)又はインターフェロン ベータと併用すること。通常、成人は、下記の用法・用量のリバビリンを経口服用する。本剤の服用に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
・体重60kg以下:1日600mg(朝食後200mg、夕食後400mg)
・60kgを超え80kg以下:1日800mg(朝食後400mg、夕食後400mg)
・80kgを超える:1日1000mg(朝食後400mg、夕食後600mg)
- <効能B>

- ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)と併用すること。通常、成人は、下記の用法・用量のリバビリンを経口服用する。本剤の服用に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
(1)投与開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL以上の患者
・体重60kg以下:1日600mg(朝食後200mg、夕食後400mg)
・60kgを超え80kg以下:1日800mg(朝食後400mg、夕食後400mg)
・80kgを超える:1日1000mg(朝食後400mg、夕食後600mg)
(2)投与開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満の患者
・体重60kg以下:1日400mg(朝食後200mg、夕食後200mg)
・60kgを超え80kg以下:1日600mg(朝食後200mg、夕食後400mg)
・80kgを超える:1日800mg(朝食後400mg、夕食後400mg)

- 【コペガス】

- ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)と併用すること。通常、成人は、下記の用法・用量のリバビリンを経口服用する。本剤の服用に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
- 体重60kg以下:1日600mg(朝食後200mg、夕食後400mg)
- 60kgを超え80kg以下:1日800mg(朝食後400mg、夕食後400mg)
- 80kgを超える:1日1000mg(朝食後400mg、夕食後600mg)
※ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)は、C型慢性肝炎においては、通常、成人は1回180μgを、C型代償性肝硬変においては、通常、成人は1回90μgを週1回、皮下に服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
インターフェロンによるものを含めいろいろな副作用が出やすいです。まず初めの1〜2週間に、インフルエンザのような症状がたいていあらわれます。発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、痰、筋肉痛といった症状です。対症療法的に、解熱・鎮痛薬などで対処可能と思いますので、つらいときは医師とよく相談してみてください。
この薬に特徴的でもっとも重要な副作用は貧血をはじめとする血液障害です。溶血性貧血は薬の影響で赤血球が壊れてしまうために起こります。倦怠感やめまい、息切れ、動悸などの症状に注意しましょう。動悸がひどいと心臓に負担がかかりますので、もともと心臓の悪い人は特に注意が必要です。赤血球(ヘモグロビン)の検査で、貧血の兆候があるときは減量しなければなりません。
インターフェロンによるものとも考えられますが、不安や抑うつ感、あるいは躁状態など精神的な変調をきたすことがあります。気分の落ち込み、不安感、不眠、興奮、混乱、怒りっぽいなど、いつもと違う精神症状があらわれたら、すぐに医師と連絡をとってください。
ほかにも下記のようなさまざまな副作用が出現する可能性があります。ただ、治療が終わればたいていは消失しますので、軽い場合は治療を優先することも多いです。いずれにしても、何か体に異常があらわれた場合は、医師に報告し、よく相談するようにしてください。なお、以下の副作用にはインターフェロンによるものも含まれます。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 溶血性貧血..だるい、疲れやすい、めまい、息切れ、動悸、顔色が悪い、頭痛、黄疸(皮膚や白目が黄色)。
- 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
- 抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。
- 意識障害、せん妄、幻覚、けいれん..意識低下、混乱・もうろう状態、異常行動、現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、けいれん(ふるえ、白目、硬直)。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
- 消化性潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
- 脳卒中..頭痛、めまい・ふらつき、片側の手足のしびれ・まひ、力が入らない、うまく話せない、物が二重に見える、意識がうすれる
- 肺障害(間質性肺炎など)..息切れ、息苦しさ、から咳、痰、発熱。
- 糖尿病..異常にのどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、体重増加または減少。
- 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
- 狭心症、心筋梗塞..胸の痛み・違和感・圧迫感、冷汗、締め付けられるような胸の痛み。
- 心不全・不整脈..息切れ、息苦しい、むくみ、体重増加、動悸、脈の乱れ、めまい、失神。
- 網膜症..視力低下、視野に暗点。
- 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
- 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
 【その他】
- インフルエンザ様症状..発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛(おもにインターフェロンによるもので、たいてい1〜2週間で軽くなる)
- 食欲不振、腹痛、吐き気
- 不眠、眠気、めまい、神経過敏
- 脱毛、発疹、かゆみ
- 手足のこわばり、体の痛み
- 眼痛、眼底出血、視力異常
- 蛋白尿、動悸、体重減少、ほてり
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