概説 |
インフルエンザウイルスの増殖をおさえるお薬です。インフルエンザの治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れ、ノドの痛み、鼻水、咳といった症状もでてきます。ふつう、3、4日間熱が続いたあと回復に向かいます。治癒後、インフルエンザに対する抵抗力(抗体)ができます。
このお薬は、抗インフルエンザウイルス薬です。インフルエンザウイルスに直接作用し、ウイルスの増殖をおさえます。A型とB型の両方のウイルスに有効です。感染初期に使用することで、症状の軽減と、治りが1〜2日早くなることが期待できます。

- 【薬理】

- インフルエンザウイルスの増殖に欠かせないノイラミニダーゼというの酵素の働きを阻害する作用があります。

- 【臨床試験】

- 国内で、プラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験(252人)がおこなわれています。この薬を飲んでいた人(122人)の症状がよくなった日の平均はおおよそ3日目(70時間)でした。一方、プラセボを飲んでいた人(130人)では、平均して4日(93時間)かかりました。この薬の服用により、治りが平均で1日ほど早くなることが示されました。
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特徴 |
- インフルエンザウイルスに直接作用する世界初の飲み薬です。
- 経口剤なので、安定した服薬効果が期待できます。
- 新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)にも有効とされ、その対策として各国で備蓄がすすめられています。
- この薬によるものか、はっきりしたことは分かっていませんが、異常行動による重大な事故事例が報告されています。原因を調べるため、現在、大規模研究が進行中です。
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注意 |
 【診察で】
- 腎臓の悪い人は医師に伝えておきましょう。
- 注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。
 【注意する人】
- 10歳以上20歳未満の人には、原則として用いません。異常行動による事故が、10代の未成年者に多くみられるためです。
- 腎臓の悪い人は、薬の排泄が遅れるおそれがあるので、用量に注意する必要があります。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。ふつう、5日間飲み続けます。カプセルは噛まないで、コップ1杯ほどの水で飲んでください。子供用の細粒(ドライシロップ)は、ふつう、1包を適量の水で溶いてから飲みます。大きい子供は、そのままでもかまいませんが、多めの水で飲ませてください。
- 発症後、できるだけ早く服用するようにします。症状の発現から2日以内に飲み始める必要があります(症状発現から40時間経過後に使用したケースにおいて、有効性を裏付けるデータは得られていません)。
- できたら、服用後の様子を、ご家族など周囲の方に注意をはらってもらうとよいでしょう。とくに子供や未成年者に用いる場合、保護者は 治療中 一人にさせないように配慮してください。少なくとも2日間は注意深く見守りましょう。
- 呼吸器や心臓に病気のある人、糖尿病の人、また高齢の人など、インフルエンザが重症化しやすい人に対して予防薬として用いることがあります。予防目的での処方は、家族や施設の共同生活者などにインフルエンザ感染者がでた場合などです。感染者に接触後2日以内に開始します。
- とくにドライシロップは、湿気を避けて保管してください。
 【備考】
- 対症療法的に、カゼ薬、解熱鎮痛薬、咳止め、痰きり薬なども処方されます。ただし、アスピリンやボルタレン、ポンタールなど強い解熱鎮痛薬は、子供のインフルエンザには原則禁止です(脳症との因果関係)。そのほか、肺炎など細菌による二次感染時やその予防に抗生物質も処方されます。
- 「予防にまさる治療はない」といわれるのがインフルエンザ。やはりワクチンの予防接種が基本です。とくにお年寄りや、持病で体の弱っている人は重症化しやすいので、冬のシーズンに入る前にかかりつけの医師と相談されるとよいでしょう。
- インフルエンザが流行してきたら、お年寄りや体の弱い人は、できるだけ人混みは避けたほうがよいでしょう。外出時のマスク、帰宅時のうがいや手洗いも忘れずに。
- ふだん健康な若い人は、重症化することなく自然治癒するものです。必ずしも薬を必要としません。休養と睡眠、そして十分な水分と栄養をとることが大切です。
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効能 |
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防。 |
用法 |
 【カプセル】
- 治療に用いる場合..通常、成人及び体重37.5kg以上の小児はオセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間経口服用する。
- 予防に用いる場合..通常、成人及び13歳以上の小児はオセルタミビルとして1回75mgを1日1回、7〜10日間経口服用する。
 【ドライシロップ】
- 通常、成人はオセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間、用時懸濁して経口服用する。
- 通常、幼小児はオセルタミビルとして、1回2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)を1日2回、5日間、用時懸濁して経口服用する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状です。重い副作用はまずありませんが、肝障害や皮膚障害、出血性大腸炎などが報告されています。下記のような初期症状に、念のため注意してください。
きわめて特異なケースで 因果関係ははっきりしていませんが、この薬を飲んだ後に幻覚や異常行動による事故事例が発生しています。とくに子供や未成年の若い人は要注意。できたら、服用後の様子を、ご家族など周囲の方に注意をはらってもらうとよいでしょう。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
- 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
- 急性腎不全..だるい、吐き気、むくみ、尿の濁り、血尿、頻尿、尿が少ない・出ない。
- 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
- 肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
- 幻覚、妄想..現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、誤った思い込み。
- 意識障害、けいれん..混乱・もうろう状態、異常行動、取り乱す、意識低下、筋肉のぴくつき、全身けいれん(ふるえ、白目、硬直)。
- 出血性大腸炎..腹痛、血液便、血性下痢
 【その他】
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