概説 |
B型肝炎ウイルスを減らすお薬です。B型慢性肝炎の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 肝臓病のおおよそ9割はウイルス性です。とくに、B型とC型ウイルスによる慢性肝炎が問題となります。慢性肝炎になると、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長いあいだに一部が肝硬変へとすすみ、さらに肝臓がんに至ることもあります。この流れを絶つこと、あるいは遅らせることが治療の最大の目標です。
このお薬は、B型肝炎ウイルスに有効な抗ウイルス薬です。ウイルスの遺伝子が複製されるのをじゃまして、ウイルスの増殖をおさえます。臨床では、B型肝炎ウイルスが増殖し肝機能値が悪い(高い)場合に用います。目安は正常値の1.5倍以上です。ウイルスが減少すれば、肝臓の炎症がひき肝機能値も改善します。肝機能値を正常に保つことは、肝硬変や肝臓がんを予防することにつながるのです。

- 【臨床試験】

- 1年間の服用で、B型肝炎ウイルスが非常に低減(検出限界以下)したケースが64%、肝機能値(ALT)の正常化65%、組織学的に改善した割合は95%でした。
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特徴 |
- 核酸類似物質(核酸アナログ)で、ヌクレオシド系に分類される抗ウイルス薬です。もともとは抗エイズウイルス薬として開発されましたが、B型肝炎ウイルスにもかなりよい効果を示します。おもに中高年の進行したB型慢性肝炎が治療対象となります。
- ウイルスを完全に消滅させるのは難しく、飲むのをやめると再びウイルスが増えはじめ肝炎が再燃してしまうことが少なくありません。このため、服用期間が長めになることが多いです。
- 長期服用時に変異した耐性ウイルス(YMDD変異ウイルス)が出現しやすいのが欠点です。薬が効かない変異ウイルス(YMDD)の増殖により、よくなった肝機能値が再び悪化してしまうのです。5年目で6割の人に出現します。耐性ウイルスが出現した場合は、アデホビル(ヘプセラ)の併用で対処します。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えてください。
- 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は申し出てください。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 腎臓の働きが落ちていると、この薬の排泄が遅れ、高い血中濃度が持続します。そのため、腎臓の悪い人は、服用量を少な目にするなど慎重に用いる必要があります。
 【使用にあたり】
- ふつう、1日1回1錠を飲みます。食事の影響をほとんど受けませんので、飲み忘れのない時間に定時服用すればよいでしょう。
- 耐性ウイルスが出現し肝機能値が悪化してきた場合、別の抗ウイルス薬のアデホビル(ヘプセラ)と併用することがあります。
- 治療期間は長めになります。安易に中断すると、急激に病状が悪化するおそれがありますから、自分だけの判断で中止してはいけません。治療終了時期の判断は、専門医により慎重に見極める必要があります。指示された期間、根気よく続けましょう。

- 【検査】

- 定期的に肝機能検査が必要です。

- 【食生活】

- B型肝炎ウイルスの感染力は弱く、ふつうの社会的な接触であれば感染することはありません。ただし、性的接触により感染する危険性があります。この薬により、ウイルスが測定限界以下になったとしても、完全に消滅したとは言えません。また、他人へのウイルス感染を避けられることは証明されていません。このへんのことも十分留意してください。

- 【備考】

- 肝炎ウイルスの再増殖を予防するため長期の服用になることが多いです。けれども、ウイルスが非常に低減し、かつ抗体が十分にできていれば、服薬を中止することも可能です。
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効能 |
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制 |
用法 |
通常、成人はラミブジンとして1回100mgを1日1回経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
比較的多いのは、頭痛と倦怠感です。そのほかは少ないのですが、長く続けていると、この薬が効きにくい変異ウイルスが出現し、改善されていた肝機能値が再び悪化してくることがあります。ただ、変異ウイルスはもともとのウイルスより増殖力が弱いので、治療前より悪くなることは少ないです。
また、服用中止後に肝炎が急激に悪化し深刻化するケースがありますから、治療終了後もしばらくのあいだ、定期的に病状をチェックしなければなりません。そのほかの重い副作用はまずないと思いますが、体に異常を感じたら早めに受診するようにしてください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 血小板減少症..皮下出血(血豆・青あざ)、歯肉出血、血尿、血が止まりにくい。
- 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
 【その他】
- 頭痛、倦怠感
- 腹痛、下痢、吐き気
- 服用中断後の肝機能値の再悪化
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