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成分(一般名) エチオナミド
製品例 ツベルミン錠100mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗結核剤/エチオナミド/結核化学療法剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 結核菌を死滅させるお薬です。結核の治療に用います。
作用結核は、結核菌が増殖し、体をむしばんでいく病気です。おもな病変部位は肺で、かつては肺病として恐れられました。近年は少なくなったものの、先進国の中では以前高い水準で油断はできません。最近、学校や老人ホームでの集団感染、あるいは病院での院内感染も目立ちます。

このお薬には、結核菌をおさえる作用があります。菌が死滅すれば、結核の病気も治ります。治療効果はやや劣るので、通常、初期治療として第一選択することはありません。第一線薬4剤のいずれかが副作用または薬剤耐性などの理由で使用できない場合に、代替薬として用いられます。
特徴抗菌力はそれほど強くありません。他の抗結核薬が副作用で使えないときや、効き目が悪いときに用います。胃腸障害など副作用がでやすいのが欠点です。抗結核薬として第二線薬に位置付けられます。略号はETH。
注意
【診察で】
  • 肝臓病など持病のある人、また、妊娠中の人は医師に伝えてください。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。

【注意する人】

肝臓病など病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。持病のある人は、医師に伝えておきましょう。

  • 注意が必要なケース..肝臓病、腎臓病、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 他の抗結核薬と併用するときは、肝臓の副作用に注意が必要です。
  • アルコールは病気の治りを悪くしますし、肝臓や神経の副作用を起こしやすくします。飲酒は、できるだけ控えましょう。

【使用にあたり】
  • 症状や治療方針によって、飲む量や飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
  • 指示された期間続けることが大事です。自分だけの判断で止めてしまうと、再発したり治りにくくなります。

【検査】

必要な検査を受けて、副作用や効果をチェックするようにしましょう。とくに肝機能検査が重要です。

【備考】
  • 結核の治療は、複数の抗結核薬による併用療法をおこなうのが基本です。併用により短期治癒を可能とし、また耐性出現を防ぐことができるのです。通常、初めの2ヵ月間は第一線薬のイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールの4剤による強化療法をおこないます。エタンブトールの代わりに注射用抗結核薬のストレプトマイシンを代用することも可能です。その後の4ヵ月間はイスコチンとリファンピシンの2剤に減らし、合計6ヵ月間で治療を終了します。
  • 高齢の人、または肝臓が悪くピラジナミドが使いにくい場合に適用される別の治療法もあります。イスコチン、リファンピシン、エタンブトール(またはSM)の3剤で2ヵ月間初期治療をおこない、その後イスコチンとリファンピシンのンの2剤による維持療法を7ヵ月間続ける方法です
  • 多剤耐性結核とは、少なくともリファンピシンとイソニアジドに耐性をもつ結核菌による結核のことです。多剤耐性結核の治療は、感受性のある複数の抗結核薬を使用しておこないます。リファンピシンとイソニアジドは原則使用できないので、第一線薬のエタンブトールとピラジナミドに、アミノ糖とニューキノロン系抗菌薬を加えた4剤による治療が標準的です。そのほか、新規リファマイシン系抗生物質のミコブティンやデルティバも処方候補となります。これらのいずれかが、副作用や薬剤耐性で使用できない場合は、パラアミノサリチル酸やエチオナミド(この薬)など第二線薬を代用することになります。エチオナミド(この薬)などを加えて更に補強します。
効能

【適応菌種】

本剤に感性の結核菌

【適応症】

肺結核、その他の結核症
用法 通常成人は、エチオナミドとして最初1日0.3g、以後漸次増量して0.5〜0.7gを1〜3回に分けて経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。なお、原則として他の抗結核薬と併用すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、胃腸症状です。胃の不快感、吐き気、食欲不振などがみられます。ひどいときは、早めに受診してください。

とくに他の抗結核薬と併用しているときなど、肝臓が悪くなることがあります。もともと肝臓の悪い人や、酒量の多い人、また高齢の人など注意が必要です。重症化することはまれですが、定期的に検査を受けるようにしましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 胃の不快感、吐き気、食欲不振、胃痛、下痢
  • 発疹、発熱
  • 頭痛、めまい、不安感、抑うつ、不眠
  • 生理不順、男性の乳房がふくらむ、性的機能が弱る、脱毛

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。