概説 |
真菌(カビ)を殺菌するお薬です。カンジダという真菌が原因の病気に用います。 |
作用 | カビの仲間を専門的に“真菌”といいます。カンジダは人の体に住み着く代表的な真菌です。体の抵抗力が落ちている人では、消化管など内臓で異常増殖することがあります。
このお薬は、カンジダを殺菌する抗真菌薬です。真菌の細胞膜の働きを失わせる作用があります。飲み薬として、消化管カンジダ症に適応します。シロップは、口内や食道のカンジダを殺菌したり、広がるのを防ぐ目的で使用されています。 |
特徴 | ポリエンマクロライド系抗生物質で、強力な抗真菌活性をもちます。ただ、飲んでも体内にほとんど吸収されないので、内服薬の適応は消化管のカンジダ真菌症だけです。全身性の真菌感染症には、同一成分の注射薬を用います。 |
注意 |
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。指示された期間きちんと続けましょう。
- シロップは飲む前によく振り混ぜまてください。10倍くらいに薄めて服用するよう指示されることが多いです。口内を時間をかけてクチュクチュすすいだあと、少しずつ飲み込んでください。その後、1時間くらいは、うがいや飲食を避けましょう。できるだけ長く患部に薬を接触させることが治療効果を上げるコツです。
- シロップで歯が黄色くなっても、歯磨きをすればもとに戻ります。

- 【備考】

- カンジダ、クリプトコックス、アスペルギルスなどの真菌が、消化管や肺、肝臓、腎臓、膀胱などの内臓に感染することがあります。このような内臓(深在性)真菌症は、ふだん健康な人はまずかかりません。けれど、体の抵抗力が落ちている人が感染すると重症となります。このような場合、ファンギゾンなどの注射薬で強力な治療をおこなう必要があります。
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効能 |
消化管におけるカンジダ異常増殖。 |
用法 |
通常小児は1回0.5〜1mL〔アムホテリシンBとして50〜100mg(力価)〕を1日2〜4回食後経口服用する。
- 口腔内カンジダ症なおいては、舌で患部に広くゆきわたらせ、できるだけ長く含んだ後、嚥下すること。
- 使用前十分振盪して均等な懸濁液とし、経口的にのみ使用すること。
- 一過性の歯の黄変が認められることがあるが,ブラッシングで簡単に除去できる。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
体内にほとんど吸収されないので、副作用は少ないです。人によっては、吐き気や食欲不振などの胃腸症状がみられます。もし、発疹がでたときは、いったん中止し医師に連絡してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
 【その他】
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