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成分(一般名) エバスチン
製品例 エバステル錠5mg~10mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他のアレルギー用薬/その他/持続性選択H1受容体拮抗剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 アレルギーの症状をおさえるお薬です。
作用

【働き】

アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。このお薬は、ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。花粉症などによるアレルギー性鼻炎をはじめ、じんま疹や湿疹、皮膚のかゆみなどに有効です。ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。

【薬理】

抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。そして、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合し、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬の主作用は、ヒスタミンの受容体を遮断することです。さらにプラスアルファの作用として、ロイコトリエンなどアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用もあわせもちます。
特徴
  • 広く抗アレルギー薬に分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)です。その特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。また、脂溶性が低く脳に入りにくいので、眠気の副作用もかなり軽減されています。このような利点から、アレルギー性疾患に幅広く用いられるようになりました。
  • 比較的速効性で、持続時間も長いほうです。服用後、まもなく効いてきます。とくに、くしゃみや鼻水に効果が高く、鼻づまりにもそこそこに効きます。アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減効果を期待して処方されます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

肝臓の悪い人は、肝機能検査を頻繁におこなうなど慎重に用います。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

抗生物質のエリスロマイシン(エリスロシン)、あるいは抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)との併用により、この薬の血中濃度が上昇する可能性があります。逆に、結核の薬のリファンピシン(リファジン)は血中濃度を低下させるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 症状により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
  • すぐに効いてきますが、十分な効果がでるまでに数日かかる場合があります。
  • 花粉症では、予防的に花粉の飛び始める直前から開始することがあります。その後も決められた期間続けてください。

【検査】

長期に続けるときは、定期的に血液や尿の検査を受けたほうがよいでしょう。とくに肝機能検査が大切です。

【食生活】

人によっては眠気を催します。車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作や作業には十分注意してください。
効能
  • 蕁麻疹。
  • 湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症。
  • アレルギー性鼻炎。
用法 通常、成人は、エバスチンとして1回5〜10mgを1日1回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうです。従来の抗ヒスタミン薬に多くみられる眠気や口の渇きの副作用も軽減されています。

重い副作用は頻度的にまずありませんが、服用が長期になるときは、念のため定期的に肝機能検査を受けたほうがよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 眠気、だるい、頭痛、頭重感
  • 口の渇き、吐き気、腹痛
  • 発疹

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。