概説 |
アレルギー症状をおさえるお薬です。アレルギー性の病気に用います。 |
作用 |  【働き】
- アレルギーの発症には、ヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサンなど、いろいろな体内物質が関与しています。このお薬は、そのような物質が出てくるのをおさえて、アレルギー症状を改善します。クシャミ、鼻水、鼻づまりに有効です。
- アトピー型や比較的軽い喘息にも適応します。ただ、単独では弱いので、他の喘息薬と併用することが多いです。
- アレルギーの原因そのものを治すことはできません。

- 【薬理】

- 気道や鼻粘膜に存在する免疫系のマスト細胞に作用し、ヒスタミンやロイコトリエン等の化学伝達物質の遊離を抑制します。そのような作用から化学伝達物質遊離抑制薬(ケミカルメディエーター遊離抑制作用)と呼ばれています。
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特徴 | 抗アレルギー薬のうちの「化学伝達物質遊離抑制薬」に分類されます。従来の抗ヒスタミン薬にみられる眠気や口の渇きの副作用がありません。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は、医師に伝えてください。
- 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。
 【使用にあたり】
- 症状や製剤により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
- とくに喘息では、十分な効果がでるまでに1カ月以上かかることがあります。また、予防薬ですので、喘息発作を直接止める作用はありません。発作時には、気管支拡張作用のある吸入薬を用いてください。
- 花粉症では、予防的に飛散1〜2週間前から開始することがあります。その後も決められた期間続けてください。

- 【妊娠・授乳】

- 妊娠中の服用は控えでください。大量投与による動物実験で悪い影響が報告されています(人ではよく分かっていません)。
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効能 |
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用法 |
 【錠】
- 気管支喘息..通常、成人はペミロラストカリウムとして1回10mgを1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に経口服用する。小児においては、通常、次の年齢別服用量を1回量とし、1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に経口服用する。5歳以上11歳未満:ペミロラストカリウムとして5mg、11歳以上:ペミロラストカリウムとして10mg。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- アレルギー性鼻炎..通常、成人はペミロラストカリウムとして1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【ドライシロップ(気管支喘息の場合)】

- 通常、小児はペミロラストカリウムとして1回0.2mg/kgを1日2回、朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。年齢別の標準服用量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用する。
- 年齢..1回服用量
- 1歳以上5歳未満..0.5g(ペミロラストカリウムとして2.5mg)
- 5歳以上11歳未満..1.0g(ペミロラストカリウムとして5.0mg)
- 11歳以上..2.0g(ペミロラストカリウムとして10.0mg)

- 【ドライシロップ(アレルギー性鼻炎の場合)】

- 通常、小児はペミロラストカリウムとして1回0.1mg/kgを1日2回、朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。年齢別の標準服用量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用する。
- 1歳以上5歳未満..0.25g(ペミロラストカリウムとして1.25mg)
- 5歳以上11歳未満..0.5g(ペミロラストカリウムとして2.5mg)
- 11歳以上..1.0g(ペミロラストカリウムとして5.0mg)
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありませんが、服用が長期になるときは、定期的に肝機能検査を受けたほうがよいでしょう。
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