PR おくすり 110番

成分(一般名) テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
製品例 ティーエスワン カプセル20~25、ティーエスワン配合顆粒T20~25 ・・その他製品 & 薬価比較
区分 代謝拮抗剤/配合剤/代謝拮抗剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 がん細胞をおさえるお薬です。胃がんや大腸がんなどの治療に用います。
作用

【働き】

細胞の遺伝情報を持つ“DNA”が作られるのを妨害して、がん細胞の分裂増殖をおさえます。胃がんや大腸がんなど消化器がんをはじめ、肺がんや乳がんなどにも広く適応します。また、手術・切除後の補助療法として、再発予防目的に用いることがあります。

【薬理】

主成分のテガフールはフルオロウラシル(5FU)の誘導体で、肝臓でフルオロウラシルに変換されてから効果を発揮します。別の配合成分ギメラシルは、フルオロウラシルが分解されるのをおさえ、その抗がん作用を増強します。さらに、もう一つの成分オテラシルは、フルオロウラシルによる胃腸の副作用を軽減する役目をします。

フルオロウラシルは基本的な抗がん薬で、核酸のDNA形成に必要なピリミジンの合成を阻害する作用があります。また、RNAの形成を阻害する作用もあるようです。がん細胞の核酸代謝にかかわる部分にはたらくので、「代謝拮抗薬」と呼ばれる部類に入ります。
特徴
  • テガフールの作用増強と、副作用の軽減化をはかった製剤です。テガフールとともに、その作用を増強するギメラシル、胃腸の副作用を軽減するオテラシルカリウムの3成分がバランスよく配合されています。略号はTS-1またはS1。
  • 胃がんや大腸がんの臨床試験において、高い有効率と安全性が認められています。胃がんの術後補助化学療法においても、再発が減るなど有効性が示されています。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について十分説明を受けてください。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。また、腎臓病や肝臓病のある人は、用量に注意するなど慎重に用いるようにします。

  • 適さないケース..重い骨髄抑制、重い腎臓病、重い肝臓病、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..骨髄抑制、腎臓病、肝臓病、感染症、水痘(水ぼうそう)、間質性肺炎、心臓病、消化管潰瘍、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

フッ化ピリミジン系の抗がん薬や抗真菌薬との併用は禁止です。そのほかにもワルファリンなど注意が必要な飲み合わせがあります。過去1週間を含め服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。

  • 飲み合わせの悪い薬..フッ化ピリミジン系の抗がん薬・抗真菌薬(5-FU、フトラフール、ユーエフティ、アンコチルなど)
  • 飲み合わせに注意..ワルファリン(ワーファリン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)など。

【使用にあたり】
  • 病状や治療方針によって飲み方が違います。決められた治療スケジュールにそって正確に服用してください。ふつう、28日間続け、その後14日間休みます。休薬は、体に負担がかかり過ぎないようにし、重い副作用を回避するためです。
  • 必ず食後に飲んでください。空腹時ですと、効果が弱まる可能性があります。
  • 吐き気や嘔吐、下痢、ふらつき、口内炎、から咳、息切れ、また、発熱やかぜ症状を含め、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師と相談してください。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。肝臓や腎臓、血液の検査が重要です。また、間質性肺炎が起きていないか、胸部レントゲン検査で調べることがあります。
効能 胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌
用法 通常、成人は初回服用量(1回量)を体表面積に合せて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口服用し、その後14日間休薬する。これを1クールとして服用を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。増減量の段階を40mg、50mg、60mg、75mg/回とする。増量は本剤の服用によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、増量できると判断される場合に初回基準量から一段階までとし、75mg/回を限度とする。また、減量は通常、一段階ずつ行い、最低服用量は40mg/回とする。
  • 体表面積:1.25m2未満 → 初回基準量(テガフール相当量):40mg/回
  • 体表面積:1.25m2以上〜1.5m2未満 → 初回基準量(テガフール相当量):50mg/回
  • 体表面積:1.5m2以上 → 初回基準量(テガフール相当量):60mg/回

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 吐き気や嘔吐、下痢、口内炎など、いろいろな副作用がでやすいです。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い副作用の場合、治療を優先しなければならないことも多いです。

副作用でもっとも重要なのが「骨髄抑制」にともなう血液障害です。白血球が異常に減少すると、体の抵抗力がひどく落ちて感染症にかかりやすくなります。また、血小板減少により出血を生じることもあります。発熱やのどの痛み、あるいは歯茎出血・皮下出血など出血傾向がみられたら、ただちに医師に連絡してください。

間質性肺炎は、肺がんで治療を受けている人に多くみられる副作用です。対応が遅れると、重症化し治療が困難になるおそれがあります。から咳、息切れ、息苦しさ、発熱といった症状に注意しましょう。定期的にレントゲン検査を受けることも大事です。

そのほか、とくに注意が必要なのは、激しい下痢と脱水症状をともなう重い腸炎、肝障害、それと長期服用時の白質脳症です。脳症はまれな副作用ですが、初期症状として、歩行時のふらつき、手足のしびれ、舌のもつれ、物忘れなどが現れますので、そのような場合は医師に報告してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
  • 腸炎..激しい腹痛、下痢、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 白質脳症..歩行時のふらつき、手足のしびれ、舌のもつれ、もの忘れ、動作がにぶる、ボーッとする、けいれん。
  • 急性腎不全..だるい、吐き気、むくみ、尿の濁り、血尿、尿が少ない・出ない。
  • 重い口内炎、消化管潰瘍・出血..ひどい口内炎、胃痛、下血(黒いタール状の血液便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
  • 膵炎..上腹部〜背中の強い痛み、吐き気、吐く。
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。

【その他】
  • 食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
  • 口内炎、味覚異常
  • 発疹、かゆみ、色素沈着、脱毛

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。