概説 |
ウイルスをおさえるお薬です。亜急性硬化性全脳炎の治療に用います。 |
作用 | 亜急性硬化性全脳炎は、麻疹(はしか)のウイルスが脳内で増えて起こる病気です。子供に多く、一般に進行性です。
このお薬は、抗ウイルス薬です。ウイルスの増殖を抑えたり、体の免疫力を高めることで、脳炎の進行を遅らせます。 |
注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 痛風や尿酸値の高い人、尿路結石や腎結石のある人、また重い腎臓病のある人は慎重に用います。
 【使用にあたり】
- 年齢や体重によって飲み方が違います。決められたとおりに正しくお飲みください。
- 小さい子供の場合、錠剤がのどにつかえないよう十分注意してあげてください。

- 【検査】

- 定期的に決められた検査を受けましょう。とくに、尿酸値や腎機能の検査が重要です。
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効能 |

- 【適用】

- 亜急性硬化性全脳炎患者における生存期間の延長。

- 【応用】

- 医師の判断で、HIVなど別のウイルス性の病気に応用されるかもしれません。
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用法 |
イノシンプラノベクスとして、通常1日50〜100mg/kgを3〜4回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
この薬の代謝物により、血液や尿中の尿酸が増えることがあります。ひどいと、尿路に尿酸結石ができます。定期的に検査を受けることが大切です。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 尿路結石..排尿時の痛み、下腹部・腰・背中の痛み、尿の濁り、血尿。
- 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
- 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
- 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
 【その他】
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