概説 |
胃の出血を止めるお薬です。 |
作用 | 
- 【働き】

- 胃の粘膜に直接働き、小血管や毛細血管からの出血を止めます。おもに、胃の出血に用いられています。内視鏡による処置のあとにも処方されます。胃のほか、食道や十二指腸の出血に適応します。

- 【薬理】

- 有効成分のトロンビンは、血液を固まりやすくする酵素の一種です。その働きは、血液を固める血液凝固物質「フィブリン」をつくりだすことです。生成されたフィブリンにより血液が固まりやすくなります。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- トラネキサム酸(トランサミン)など、ある種の止血薬とはいっしょに使用できません。併用により血栓ができやすくなるためです。
 【使用にあたり】
- 指示された用法用量にならって、正しくお飲みください。
- 一般的には、50mLくらいの牛乳もしくは制酸薬(マーロックス液)に溶かして飲むようにします。これは、胃酸にる効力の低下を防ぐためです。
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効能 |
上部消化管出血 |
用法 |
適当な緩衝剤に溶かした溶液(トロンビンとして200〜400単位/mL)を経口服用する。なお、出血の部位及び程度により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。ショックの報告があるようですが、頻度的にきわめてまれです。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック..気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
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