概説 |
肝臓病に用いる栄養剤です。栄養状態を改善し、肝性脳症を予防します。 |
作用 | 体の栄養分の「アルブミン」は、肝臓で合成されます。肝硬変などで肝臓の働きが低下すると、そのアルブミンが不足し、栄養状態が悪くなります。さらに、血液中のアミノ酸のバランスもくずれてきます。肝臓で代謝されるべき「芳香族アミノ酸」が増加し、筋肉で代謝される「分岐鎖アミノ酸」が減少してしまうのです。そして、肝性脳症や腹水など肝硬変に特徴的な症状をもたらします。
このお薬には、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類の分岐鎖アミノ酸が配合されています。不足している分岐鎖アミノ酸を補給することで栄養状態がよくなり、肝性脳症や腹水の改善効果も期待できます。肝硬変など重い肝臓病で栄養状態が悪いときに用いられます。 |
注意 |

- 【注意する人】

- 肝硬変が非常に進行している場合、使用できないことがあります。
 【使用にあたり】
- 指示どおりに正しくお飲みください。ふつう、1日3回食後に1包飲みます。
- 決められた食事療法も守ってください。
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効能 |
食事摂取量が十分にもかかわらず低アルブミン血症を呈する非代償性肝硬変患者の低アルブミン血症の改善。 |
用法 |

- 【顆粒】

- 通常、成人に1回1包を1日3回食後経口服用する。

- 【ゼリー】

- 通常、成人に1回1個を1日3回食後経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
栄養剤ですので、副作用はほとんどありません。人によっては、下痢ぎみになったり、お腹が張ることがあるかもしれません。ひどいときは、早めに受診し医師と相談してください。
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