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成分(一般名) ヨウ素
製品例 カデックス外用散0.9%、カデックス軟膏0.9%、カデックス軟膏分包45mg~153mg、ヨードコート軟膏0.9% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の外皮用剤/その他/褥瘡・皮膚潰瘍治療剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 傷の治りをよくするお薬です。褥瘡(床ずれ)や皮膚潰瘍の治療に用います。
作用ヨウ素を有効成分とする製剤です。ヨウ素には殺菌消毒作用があり、患部をばい菌から守ります。また、ヨウ素を溶かしてある特殊な基剤(カデキソマーなど)は、ヨウ素を徐々に放出するとともに、汚れた水分や膿を吸収し、患部を清浄化する働きをします。これらの作用により、皮膚の再生が早くなり、傷の治りがよくなります。褥瘡のほか、ヤケドや糖尿病による皮膚の傷口(潰瘍面)に用います。
特徴
  • 大量の滲出液を吸収でき、感染にも強いです。細菌感染を起こしやすく、また滲出傾向が強い褥瘡の黄色期などに適します。
  • カデックスは、基剤として従来のカデキソマーを採用しています。一方、ヨードコート軟膏の基剤は新しく独自に開発された水溶性高分子です。こちらの特性として、滲出液吸収によるゲル化により薬剤の除去が容易な点などがあげられます。
注意

【診察で】

持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

ヨウ素にアレルギーのある人は使用できません。甲状腺に異常のある人や、腎不全の人も慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..甲状腺機能異常、腎臓病、重症の熱傷、新生児。

【使用にあたり】
  • 症状により使用方法が違います。指示どおりに正しく使用してください。病院で処置されることも多いです。
  • 患部を消毒または洗浄し、清潔にしてから使用するのが基本です。
  • 交換時には前の薬を生理食塩液などで十分に洗浄除去しておきます。
  • 散剤を散布するときに、容器の先端が患部に触れないように注意しましょう。

【食生活】

褥瘡においては、患部の圧迫要因を取り除くことが大切。「床ずれ」の予防には、こまめな体位変換が欠かせません。また、皮膚を清潔に保つこと、栄養状態をよくして抵抗力を高めておくなど、総合的なケアが必要です。

【備考】
  • 褥瘡は、皮膚に何らかの圧力が加わり、血流が悪くなることで生じます。その代表が「床ずれ」です。体の弱っている寝たきりの人で、長期間体位の変換ができずにいると、必ず「床ずれ」ができます。できる場所は、骨の張っているお尻などです。皮膚の組織が死んでしまうので、いろいろな細菌にも感染しやすいです。ケアが不適切ですと、傷口(潰瘍)が深くなり重症化することもあります。
  • 重い褥瘡が治っていく段階は、その色で分けられます。黒色期→黄色期→赤色期→白色期という段階です。はじめの黒色期は黒色の死んだ組織が付着している状態、次の黄色期はその黒色壊死組織が取り除かれた状態です。赤色期は、赤い肉(肉芽)が生じてくる時期で、この段階になれば感染は起こりにくくなります。さらに肉芽が盛り上がり、表皮が生じてくる時期が白色期です。それぞれの病期にもっとも適した治療薬を選ぶことが重要です。
効能 褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)。
用法

【散剤】

潰瘍面を清拭後、通常1日1回、患部に約3mmの厚さに散布する(直径4cmあたり3gを目安に散布する)。滲出液の量が多い場合は、1日2回散布する。

【軟膏】

潰瘍面を清拭後、通常1日1回、患部に約3mmの厚さに塗布する。(直径4cmあたり3gを目安に塗布する。)滲出液の量が多い場合は、1日2回塗布する。

【分包(シート)】

潰瘍面を清拭後、通常1日1回、患部に塗布する(直径4cmあたり3gを目安に塗布する)。滲出液の量が多い場合は、1日2回塗布する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 外用薬ですので、副作用は少ないです。塗布時の刺激感や軽い痛みは、ある程度しかたありません。もしも、赤みやカユミがひどくなるようでしたら、早めに受診してください。

  • 刺激感、痛み
  • 発赤、かゆみ、かぶれ

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。