概説 |
傷の治りをよくするお薬です。褥瘡(床ずれ)や皮膚潰瘍の治療に用います。 |
作用 | 患部の血流を改善して、新しい肉芽や表皮ができるのを助けます。これらの作用により、皮膚の再生が早くなり、傷の治りがよくなります。褥瘡のほか、ヤケドや糖尿病による皮膚の傷口(潰瘍面)に用います。 |
特徴 | 褥瘡では、比較的軽い浅い褥瘡に適します。また、表皮が形成される白色期を中心に使われています。 |
注意 |
 【使用にあたり】
- 症状により使用方法が違います。指示どおりに正しく使用してください。病院で処置されることも多いです。
- 患部を洗浄し清潔にしてから、使用するのが基本です。

- 【食生活】

- 褥瘡においては、患部の圧迫要因を取り除くことが大切。「床ずれ」の予防には、こまめな体位変換が欠かせません。また、皮膚を清潔に保つこと、栄養状態をよくして抵抗力を高めておくなど、総合的なケアが必要です。
 【備考】
- 褥瘡は、皮膚に何らかの圧力が加わり、血流が悪くなることで生じます。その代表が「床ずれ」です。体の弱っている寝たきりの人で、長期間体位の変換ができずにいると、必ず「床ずれ」ができます。できる場所は、骨の張っているお尻などです。皮膚の組織が死んでしまうので、いろいろな細菌にも感染しやすいです。ケアが不適切ですと、傷口(潰瘍)が深くなり重症化することもあります。
- 重い褥瘡が治っていく段階は、その色で分けられます。黒色期→黄色期→赤色期→白色期という段階です。はじめの黒色期は黒色の死んだ組織が付着している状態、次の黄色期はその黒色壊死組織が取り除かれた状態です。赤色期は、赤い肉(肉芽)が生じてくる時期で、この段階になれば感染は起こりにくくなります。さらに肉芽が盛り上がり、表皮が生じてくる時期が白色期です。それぞれの病期にもっとも適した治療薬を選ぶことが重要です。
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効能 |
褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)。 |
用法 |
症状および病巣の大きさに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1〜2回ガーゼなどにのばして貼付するか、または患部に直接塗布する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
塗り薬ですので、副作用は少ないです。塗布時の刺激感や軽い痛みは、ある程度しかたありません。もしも、赤みやカユミがひどくなるようでしたら、早めに受診してください。
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