概説 |
皮膚にうるおいを与える塗り薬です。乾燥した皮膚病に用います。 |
作用 | 尿素が含まれる塗り薬です。尿素には、皮膚の角質層の水分を保持する作用があります。皮膚にうるおいを与えしっとりさせます。
一般的な乾燥肌(皮脂欠乏症)のほか、主婦湿疹や老人性乾皮症などに広く使われています。保湿剤として、アトピー性皮膚炎のスキンケアにも用います。長期に使用しても、副作用の心配はありません。 |
注意 |

- 【注意する人】

- 炎症や亀裂をともなう部分には、慎重に用います。一過性の刺激症状を生じるかもしれません。
 【使用にあたり】
- 使用方法や使用回数は、医師の指示どおりにしてください。
- じゅくじゅくしている傷口やただれのある部分には直接塗らないようにします。
- 目や、粘膜には使用しないでください。

- 【食生活】

- 乾燥肌の人は、あまり熱心に体を洗いすぎないようにしましょう。石鹸でゴシゴシ強く洗うと、皮脂が落ちてしまうばかりか、水分を保持する角質まではがしてしまいます。

- 【備考】

- カサカサした乾燥肌はバリア機能が低下しています。ちょっとした刺激でカユミや炎症を起こします。高齢の人に多くみられますが、若い人にも少なくありません。とくに冬場は乾燥しやすく、寝床やおふろに入って体が暖まると強いカユミを生じるものです。そのような場合に、ワセリンや尿素軟膏などの保湿剤を用います。角質の水分保持能力が高まり、カユミや発赤も軽快します。体に合っていれば、市販の安価なものでかまいません。入浴後に塗るとよいでしょう。
|
効能 |
アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、老人性乾皮症、掌蹠角化症、足蹠部皸裂性皮膚炎、毛孔性苔癬、魚鱗癬、頭部粃糠疹(ローション)。 |
用法 |
1日2〜3回、患部を清浄にしたのち塗布し、よくすり込む。なお、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
おだやかな作用の塗り薬ですので、副作用はほとんどありません。塗布時の軽い刺激感は心配いりません。もしも、皮膚に発疹や発赤を生じたり、かゆくなることがあれば、医師に相談してください。
- 刺激感(しみる、ヒリヒリする、熱感)
- 過敏症(発疹、発赤、かゆみ)
|