概説 |
トリコモナス原虫を死滅させるお薬です。トリコモナス腟炎の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】
- トリコモナス膣炎は、寄生虫の一種のトリコモナス原虫が膣内で増殖して起こる病気です。外陰部や腟が痛がゆくなったり、おりものが増えたりします。
このお薬は、抗トリコモナス薬です。トリコモナス原虫に対し、殺虫的に作用します。トリコモナス原虫がいなくなれば、それによる不快な症状もなくなります。トリコモナス腟炎のほか、細菌性腟症にも有効です。
- 【薬理】
- 微生物のなかで還元されニトロソ化合物（R-NO）に変化、これが抗原虫・抗菌作用を発揮します。また、反応の途中でフリーラジカルが生成され、微生物のDNAの二重鎖を切断し機能障害を起こすことで、分裂増殖を抑制すると考えられます。一般的な抗生物質とは効きかたが違います。
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特徴 | 古くからトリコモナス症に第一選択される特効薬です。膣に直接作用させる膣錠のほか、内用の錠剤もあります。類似薬のメトロニダゾール（フラジール）と化学構造が似ており、作用機序、効果ともだいたい同じです。 |
注意 |
- 【診察で】
- アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
【使用にあたり】
- 腟内に用いる腟錠です。説明書をよく読み、正しく使用してください。ふつう、1日1回寝る前に使用します。治療期間は１〜２週間です。
- 一般的な挿入方法は、まず両足を広げてしゃがみ、人さし指か中指を使って腟内のできるだけ深いところに押し込みます。
- 治療が終わったら、もう一度検査をしてトリコモナス原虫がいないことを確かめます。
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効能 |
トリコモナス腟炎 |
用法 |
チニダゾールとして、通常成人1クールとして1日1回200mgを7日間腟内に挿入する。投薬終了後、腟トリコモナスを検出した場合は、投薬終了時より少なくとも1週間ぐらいの間隔を置いて再投与する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。もしも、かえって痛みやかゆみが強くなるようでしたら受診してください。
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