概説 |
腸の炎症をしずめるお薬です。潰瘍性大腸炎やクローン病に用います。 |
作用 | 潰瘍性大腸炎やクローン病は、腸に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、活動期には下痢や血便、腹痛などが激しくなり、ときに重症化します。
このお薬は、腸の患部に作用して炎症をおさえます。炎症が軽くなれば、下痢や腹痛もしだいによくなってきます。ただし、病気の原因そのものを治すことはできません。 |
特徴 |
- 5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤です。従来品のサラゾスルファピリジン(サラゾピリン)に近い薬剤で、有効成分のサリチル酸が腸で溶けるように改良されています。大腸だけでなく、小腸の病変にも有効なのが特徴です。また、余分な成分が含まれないので、サラゾスルファピリジンに比べ副作用が少なくなっています。
- 新薬のアサコール錠は特殊な腸溶製剤で、pH依存型放出調整特性を持たせてあります。すなわち、pH7以上の下部消化管(回腸末端〜大腸)に到達してから、有効成分が放出されるように製剤設計されているのです。このため、とくに下部消化管病変に対する効果が期待されています。
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注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 今までに薬を飲んで発疹などアレルギー症状を起こしたことのある人は、その薬の名前を医師に教えてください。
- 妊娠出産を希望される人は、事前に医師と相談しておきましょう。

- 【注意する人】

- 肝臓や腎臓の悪い人は、慎重に用いる必要があります。病状によっては使用できません。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。症状によって飲む量が違います。また、ペンタサ錠とアサコール錠は、製剤特性が違うので、用法用量が異なります。医師の指示どおりにしてください。
- とくに活動期には、多めになることがあります。徐々に効果がでてきますので、根気よく続けましょう。症状が落ち着けば、減量することも可能です。
- ペンタサ錠は二分割して飲めます。ただし、それ以上砕いたり、噛んで飲んではいけません。アサコール錠は、割ったり噛んだりしないで、そのまま飲んでください。
- 便のなかに錠剤の破片が見つかることがあります。ペンタサ錠では白色、アサコール錠では茶色い殻が残ります。いずれも、錠剤表面のコーティング剤ですので問題ありません。
- 包装(シート)のまま湿気を避けて保管してください。服用直前に包装から取り出すようにしましょう。

- 【検査】

- 定期的に決められた検査を受け、副作用をチェックするようにしましょう。

- 【備考】

- 潰瘍性大腸炎やクローン病の治療には、この薬のほか、ステロイド薬や免疫抑制薬が用いられます。また、腸の安静と栄養補給を目的に、特殊な栄養剤を経口あるいは経腸的に使用することがあります。
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効能 |
 【ペンタサ、その他】

- 【アサコール】

- 潰瘍性大腸炎(重症を除く)
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用法 |
 【ペンタサ、その他】<潰瘍性大腸炎>- 通常、成人はメサラジンとして1日1500mgを3回に分けて食後経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2250mgを上限とする。ただし、活動期には、必要に応じて1日4,000mgを2回に分けて服用することができる。
- 通常、小児はメサラジンとして1日30〜60mg/kgを3回に分けて食後経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2250mgを上限とする。
<クローン病>- 通常、成人はメサラジンとして1日1500mg〜3000mgを3回に分けて食後経口服用する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
- 通常、小児はメサラジンとして1日40〜60mg/kgを3回に分けて食後経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【アサコール】

- 通常、成人はメサラジンとして1日2,400mgを3回に分けて食後経口服用するが、活動期には、1日3,600mgを3回に分けて食後経口服用する。なお、患者の状態により適宜減量する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
病気自体の症状かもしれませんが、この薬の副作用で腹痛や吐き気、下痢などを起こす可能性があります。発疹やかゆみなど皮膚症状がでることもあります。
重い副作用としては、肝炎、肺障害、血液障害、腎炎などが報告されています。これらはきわめてまれな副作用ですが、定期的な検査で早く見つけることが大事です。ひどい倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる、咳や息切れ、呼吸困難などがあらわれた場合は医師に連絡してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
- 過敏性肺障害(好酸球性肺炎、間質性肺炎など)..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
- 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
- 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
- 心筋炎、心膜炎、胸膜炎..胸が痛い、息苦しい。
- 膵炎..上腹部〜背中の強い痛み、吐き気、吐く。
 【その他】
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