概説 |
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。 |
作用 | 水分を吸収し、便をやわらかく膨張させます。作用はおだやかで副作用もほとんどなく、お年寄りの便秘にも適しています。ただし、効果の発現は遅く、10〜24時間後です。よい効果がでてくるまでに、数日かかることもあります。 |
特徴 | 「膨張性下剤」です。食物繊維と同様に、自然に近い作用で排便をうながします。強力な作用はありませんが、習慣性がなく安心して使用できます。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えてください。
- 服用中の薬を医師に教えてください。薬が原因の便秘も少なくありません。

- 【注意する人】

- 急性腹症のある人は使用できません。また、重い硬結便に用いると、かえって症状が悪化するおそれがあります。
- 適さないケース..急性腹症(虫垂炎、腹膜炎等)、重症の硬結便のある人など。

- 【使用にあたり】

- 決められた飲み方を守ってください。ふつう、1日3回飲みます。コップ一杯以上の十分な水で飲んでください。

- 【食生活】

- 薬にだけ頼るのではなく、食生活の改善をおこない規則正しい排便習慣をつけることが大切。便秘薬は、どうしても便通のないときにワンポイントで使用したり、排便のリズムをとり戻すために一定期間だけ使用するのが原則です。
- 排便習慣..朝食後、便意がなくても必ずトイレへ。朝おきたときに、冷たい水や牛乳を飲んでおくとよい。
- 運動..とくに腹筋を使う運動、からだの反り・ねじりなど腹部の体操が効果的。
- 食物繊維と乳酸菌食品..野菜、果物、海藻、きのこ、豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料などを積極的にとる。
|
効能 |
便秘症 |
用法 |
カルメロースナトリウムとして、通常成人1日1.5〜6g(本剤2.0〜8.0g)を、多量の水とともに、3回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用はほとんどありません。人によっては、吐き気がしたり、おなかに膨満感を感じるかもしれません。
|