概説 |
食べ物の消化を助けるお薬です。 |
作用 | 食べ物の消化が悪いと、消化不良を起こします。胃がもたれたり、ゴロゴロしたり、便がやわらかくなったりします。慢性膵炎では栄養状態が悪くなることもあります。
このお薬は“パンクレアチン”という消化薬です。炭水化物(でんぷん)をはじめ、脂肪やたん白質などいろいろな成分を分解して消化します。このため、胃腸や膵臓の不調による消化不良に広く用いられています。 |
特徴 |
- 消化酵素薬です。パンクレアチンは、ブタの膵臓を原料にして造られています。他の薬と混ぜて調合することが多いです。
- 慢性膵炎においては、大量消化酵素補充療法(膵酵素補充療法)がおこなわれます。食物の消化吸収をうながすとともに、膵外分泌が刺激されないようにする目的もあります。
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注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は、医師に報告しておきましょう。

- 【注意する人】

- 牛や豚のたん白にアレルギーのある人は飲んではいけません。
 【使用にあたり】
- 消化薬ですので、食後すぐ、または食事中の服用が合理的です。食後あまり時間をあけてしまうと意味がありません。
- 用法用量は病状や食事内容により変わります。医師の指示どおりにしてください。
- 慢性膵炎においては、大量消化酵素補充療法として通常量の3〜4倍以上になることがあります。
- 口のなかに長く含まないで、多めの水ですぐに飲み込んでください。
- 粉末を吸い込まないように注意しましょう。
- 吸湿しやすいので、湿気を避けて涼しいところに保管してください。

- 【食生活】

- 慢性胃炎や慢性膵炎では、薬だけに頼るのでなく、食生活の改善も大切。暴飲暴食を避け、腹八分目。脂っこいものを控え、消化のよい物をとりましょう。アルコールやタバコもよくありません。
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効能 |
消化異常症状の改善。 |
用法 |
パンクレアチンとして、通常成人1回1gを1日3回食後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。万一、発疹やかゆみなどのアレルギー症状があらわれたら、飲むのをやめて受診してください。
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