概説 |
胃の粘膜を保護するお薬です。胃の出血を止める働きもします。 |
作用 | 
- 【働き】

- 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。
このお薬は、胃の粘膜を保護して、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。また、胃潰瘍などによる出血を止める働きもします。

- 【薬理】

- 弱った胃の粘膜に付着して、胃酸に対する防御機能を高めます。さらに、血小板凝集作用や、フィブリン形成促進作用などにより、胃粘膜の出血をおさえます。
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特徴 |
- 胃酸に対する「防御因子増強薬」です。強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどありません。
- 胃炎や胃潰瘍の治療のほか、胃の検査のあとの止血にも用います。
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注意 |

- 【診察で】

- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日3〜4回飲みます。
- 胃の粘膜に直接作用するので、胃に食べ物のない食前や食間、また就寝前に飲むと効果的です。
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効能 |
- 次の疾患における止血及び自覚症状の改善//胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎。
- 逆流性食道炎における自覚症状の改善。
- 胃生検の出血時の止血。
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用法 |
 【液】
- 胃・十二指腸潰瘍及びびらん性胃炎における止血及び自覚症状の改善並びに逆流性食道炎における自覚症状の改善には、アルギン酸ナトリウムとして、通常1回1〜3g(本剤20〜60mL)を1日3〜4回、空腹時に経口服用する。経口服用が不可能な場合には、ゾンデで経鼻的に服用する。
- 胃生検の出血時の止血には、アルギン酸ナトリウムとして、通常1回0.5〜1.5g(本剤10〜30mL)を経内視鏡的に服用するか、1回1.5g(本剤30mL)を経口服用する。なお、いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減する。
 【ドライ】
- 胃・十二指腸潰瘍及びびらん性胃炎における止血及び自覚症状の改善並びに逆流性食道炎における自覚症状の改善には、アルギン酸ナトリウムとして、通常1回1〜3g(本剤1.5〜4.5g)を20〜60mLの水に溶解して1日3〜4回を空腹時に経口服用する。経口服用が不可能な場合には、ゾンデで経鼻的に服用する。
- 胃生検の出血時の止血には、アルギン酸ナトリウムとして、通常1回0.5〜1.5g(本剤0.75〜2.25g)を10〜30mLの水に溶解して、経内視鏡的に服用するか、1回1.5g(本剤2.25g)を30mLの水に溶解して経口服用する。なお、いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありません。
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