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成分(一般名) ホルモテロール フマル酸塩水和物
製品例 アトック錠40μg、アトックドライシロップ40μg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 気管支拡張剤・他/β刺激剤/気管支拡張剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 気管支を広げるお薬です。喘息や気管支炎の治療に用います。
作用

【働き】

気管支が腫れたり収縮すると、気道が狭くなり、ゼーゼー・ヒューヒュー呼吸が苦しくなります。

このお薬は、気管支拡張薬です。気管を広げて呼吸を楽にします。喘息のほか、気管支炎などでゼーゼーする咳に使います。

【薬理】

気管平滑筋にある交感神経の「β2受容体」を刺激して気管支を広げます。
特徴
  • β2受容体刺激薬に分類される気管支拡張薬です。
  • 気管支に選択的に作用します。旧来のβ刺激薬に比べ、心臓を刺激する作用が弱いほうです。
注意
【診察で】
  • 高血圧や心臓病など、持病のある人は医師に伝えてください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

交感神経を興奮させる作用があるので、病気によってはその症状を悪化させます。高血圧や心臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病のある人は慎重に使用する必要があります。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • アドレナリン(ボスミン)や、イソプロテレノール(イソメニール、プロタノール)などカテコールアミン製剤との併用により動悸や不整脈の副作用がでやすくなります。
  • テオフィリン(テオドール)、ステロイド薬、利尿薬などとの併用により、血清カリウム値が低下するおそれがあります。定期的に検査をするなど、慎重に用います。
  • 高血圧の薬のβ遮断薬は、この薬の作用を弱めます(基本的に喘息のある人にはβ遮断薬を用いません)。

【使用にあたり】

指示どおりに正しくお飲みください。過剰に使用すると、不整脈などの副作用がでやすくなります。

【検査】

長く続けるときは、定期的に血液検査を受けるようにしましょう。カリウム値などに異常がないか調べます。

【備考】
  • 発作がおさまらない場合や、たびたび起こる場合はすみやかに受診しましょう。
  • 喘息の原因そのものを治せる薬はありません。多くの場合、予防的に長く飲み続ける必要があります。けれど、必ずしも減量・中止ができないというわけではありません。症状が安定すれば、医師の管理のもとゆっくりと減量していくことも可能です。
効能

【錠】

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解。

  • 気管支喘息、急・慢性気管支炎、喘息性気管支炎、肺気腫。

【ドライシロップ】

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解。

  • 気管支喘息、急性気管支炎、喘息性気管支炎。
用法

【錠】

通常、成人は、ホルモテロールフマル酸塩水和物として1日160μgを2回に分けて経口服用する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。通常、小児は、ホルモテロールフマル酸塩水和物として1日4μg/kgを2〜3回に分けて経口服用する。

【ドライシロップ】

通常、小児は、ホルモテロールフマル酸塩水和物として1日4μg/kg(ドライシロップとして1日0.1g/kg)を2〜3回に分け、用時溶解して経口服用する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。なお、通常、下記の1日標準服用量を2〜3回に分け、用時溶解して経口服用する(ホルモテロールフマル酸塩水和物として、ドライシロップとして)。

  • 0.5〜1才未満..20〜40μg、0.5〜1g
  • 1〜4才未満..40〜60μg、1〜1.5g
  • 4〜7才未満..60〜80μg、1.5〜2g
  • 7〜10才未満..80〜120μg、2〜3g
  • 10〜12才..120〜160μg、3〜4g

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは動悸と手の震えです。ひどいときは、早めに受診してください。少し量を減らしたほうがよいかもしれません。

重い副作用はまずありませんが、過剰に使用すると、血液中のカリウム分が減少し、場合によっては不整脈を引き起こします。決められた用量を守ることが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。

【その他】
  • 動悸(ドキドキ感)、頻脈、血圧変動
  • 指や手のふるえ
  • 頭痛、不眠
  • 吐き気、食欲不振

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。