概説 |
痰を切り、咳をしずめるお薬です。 |
作用 | 主成分のデキストロメトルファンは、咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。ほかに、痰を出しやすくするクレゾールスルホン酸カリウムも配合されています。かぜを含め上気道炎や気管支炎などによる咳に用います。 |
特徴 | デキストロメトルファンは、咳中枢に作用する代表的な「非麻薬性中枢性鎮咳薬」です。麻薬性ではないので習慣性もありません。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬は、医師に報告してください。

- 【使用にあたり】

- 指示された量を正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 人によっては、眠気を催します。車の運転や危険な作業は控えましょう。

- 【備考】

- 咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、単に止めればよいというものではありません。
とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、必ずしも好ましくありません。痰がたまり、かえって症状を悪化させるおそれがあるのです。
一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうことさえあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。いずれにしても、咳の原因に目を向けることが大切です。
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効能 |
次の疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難//急性気管支炎、慢性気管支炎、感冒・上気道炎、肺結核、百日咳 |
用法 |
通常、成人は1日18〜24mL、8〜14歳1日9〜16mL、3ヵ月〜7歳1日3〜8mLを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうです。まれに、眠気、めまい、吐き気、便秘などを起こします。ひどいときは、早めに受診してください。重い副作用は、まずありません。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 呼吸抑制..息切れ、呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる。
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
 【その他】
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