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成分(一般名) 桜皮エキス・コデインリン酸塩水和物
製品例 サリパラ・コデイン液、(旧・濃厚ブロチンコデイン液) ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 鎮咳,去痰剤/その他/鎮咳・去痰剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 痰を切り、咳をしずめるお薬です。
作用主成分のリン酸コデインは、咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。ほかに、痰を出しやすくする桜皮エキスも配合されています。
特徴主成分のコデインは、咳中枢に作用する「中枢性鎮咳薬」です。専門的には麻薬系弱オピオイドに分類されます。麻薬系といっても医療用なので心配いりません。一般的な咳止め薬が効かない頑固な咳にもよく効きます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

呼吸の弱っている人は向きません。呼吸抑制を起こしやすい12歳未満の子供も控えます。そのほか、心臓病、肝臓病、てんかん、喘息のある人など、病状によっては使用できません。

  • 適さないケース..重い呼吸抑制のある人、12歳未満の子供、18歳未満で呼吸抑制のリスクがある人(肥満、閉塞性睡眠時無呼吸症候群または重篤な肺疾患)、喘息発作中など。
  • 注意が必要なケース..心臓病、呼吸機能障害、腎臓病、肝臓病、てんかん、甲状腺機能亢進症、胆石、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人、腸に閉塞や通過障害のある人、体の弱っている人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 断酒薬のシアナミド(シアナマイド)とジスルフィラム(ノックビン)、抗がん薬のカルモフール(ミフロール)とプロカルバジンとの併用は禁止されています。これらと いっしょに飲むと、この薬に含まれるアルコールの代謝が遅れ、悪酔いするおそれがあるためです。
  • 抗トリコモナス薬のメトロニダゾール(フラジール)と飲み合わせると、顔がほてったり、気持ちが悪くなるかもしれません。これもアルコール分による悪酔いの症状です。
  • 安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、いろいろな副作用がでやすくなります。眠気や鎮静、呼吸抑制、低血圧などに注意が必要です。
  • 一部の安定剤や抗うつ薬(三環系)、胃腸薬(鎮痙薬)との併用により、便秘や排尿困難などの副作用がでやすくなります。
  • 抗凝血薬のワルファリンの作用を増強することがあります。
  • 飲酒は控えてください。めまいや眠気、呼吸抑制などの副作用がでやすくなります。

【使用にあたり】

症状により、用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

【妊娠・授乳】
  • 妊娠中は慎重に用いる必要があります。とくに、悪い影響が出やすい妊娠初期や出産直前の大量服用は避けたほうが無難です。咳がひどいなど病状が重いときに限り、短期間だけ使用するとよいでしょう。
  • 服用中は授乳を避けなければなりません。母乳を通して赤ちゃんに薬が入り、中毒症状を起こすおそれがあるためです。

【食生活】

眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転をふくめ、危険をともなう機械の操作や作業は避けてください。

【備考】

咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、単に止めればよいというものではありません。

とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、必ずしも好ましくありません。痰がたまり、かえって症状を悪化させるおそれがあるのです。

一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうことさえあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。いずれにしても、咳の原因に目を向けることが大切です。
効能 次の疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難//急性気管支炎、感冒・上気道炎、肺結核。
用法 通常成人1回1.5〜2mLを1日3回、白湯又は砂糖湯で2〜3倍に薄めて、経口服用する。なお年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 比較的多いのは、眠気、めまい、吐き気や嘔吐などです。人によっては、便秘がちになるかもしれません。ひどいようでしたら早めに受診し相談してください。

呼吸に影響することはまずありませんが、もともと呼吸機能に障害のある人は呼吸抑制に念のため注意が必要です。なお、体質にもよりますが、子供は呼吸抑制の感受性が高いため、12未満への使用は避けなければなりません。

安易に長期に飲み続けると、体が薬に頼りがちになってきます。このとき急に中止すると、吐き気や頭痛、不安感、震えなど反発的な症状がでることがあります。このような場合は、医師の指示のもと徐々に減量するようにします。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 呼吸抑制..息切れ、呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる。
  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • 錯乱..混乱・もうろう状態、取り乱す、意味不明な言動
  • 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。

【その他】
  • 眠気、めまい
  • 吐き気、便秘
  • 脈の乱れ、血圧変動
  • 尿が出にくい

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。