PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) チペピジン ヒベンズ酸塩
製品例 アスベリン錠10~20、アスベリン散10%、アスベリンシロップ0.5%、アスベリンシロップ「調剤用」2%、アスベリンドライシロップ2% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 鎮咳,去痰剤/その他/鎮咳剤

スポンサード リンク 投げ銭コ-ナ-
概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 痰を切り、咳をしずめるお薬です。
作用咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。

さらに、気管支の分泌物を増やして痰をうすめたり、気管線毛運動をよくすることで、痰を吐き出しやすくします。そのような作用から、上気道炎や気管支炎などによる痰をともなう咳に向きます。カゼに用いることも多いです。
特徴去痰作用をあわせ持つ「非麻薬性中枢性鎮咳薬」です。麻薬性ではないので習慣性もありません。子供のかぜをはじめ、咳止め薬として広く処方されています。粉薬やシロップは、他の薬と混ぜて調合することが多いです。
注意

【診察で】

アレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。

【使用にあたり】
  • 症状や製剤により用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
  • シロップは、軽く振って均一にしてから、決められた量を飲んでください。
  • 薬の代謝物で、尿が赤味がかることがあります。

【備考】

咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、単に止めればよいというものではありません。

とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、必ずしも好ましくありません。痰がたまり、かえって症状を悪化させるおそれがあるのです。

一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうことさえあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。いずれにしても、咳の原因に目を向けることが大切です。
効能 下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難。
  • 感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症。
用法
  • 通常成人は、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口服用する。
  • 小児は、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用のほとんどない安全性の高いお薬です。

  • 食欲不振、口の渇き
  • 眠気

概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
スポンサード リンク 投げ銭してネ !
おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。