概説 |
痰を切り、咳をしずめるお薬です。 |
作用 | 咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。
さらに、気管支の分泌物を増やして痰の粘りをとり、痰を吐き出しやすくします。そのような作用から、上気道炎や気管支炎などによる痰をともなう咳に適します。カゼにも用います。 |
特徴 | 去痰作用をあわせ持つ「非麻薬性中枢性鎮咳薬」です。麻薬性ではないので習慣性もありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。

- 【使用にあたり】

- 症状や製剤により用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【備考】

- 咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、単に止めればよいというものではありません。
とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、必ずしも好ましくありません。痰がたまり、かえって症状を悪化させるおそれがあるのです。
一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうことさえあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。いずれにしても、咳の原因に目を向けることが大切です。
|
効能 |
次の呼吸器疾患時の鎮咳及び去痰//肺結核、肺炎、気管支拡張症、気管支喘息、急・慢性気管支炎、上気道炎、感冒。 |
用法 |
通常、成人1日量エプラジノン塩酸塩として60〜90mgを、3回に分けて経口服用する。30mgの場合、通常成人1回1錠(エプラジノン塩酸塩として30mg)を1日3回経口服用する。年齢・症状により適宜増減する。幼・小児においてはエプラジノン塩酸塩として下記量を1日量とし、3回に分けて経口服用する。
- 3歳以上 6歳未満:20〜30mg。
- 6歳以上 10歳未満:30〜45mg。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用のほとんどない安全性の高いお薬です。
|