概説 |
痰の切れをよくするお薬です。また、鼻汁を出しやすくします。 |
作用 | 肺表面活性物質を増やし、気道粘膜の“すべり”をよくします。また、うすい粘液の分泌を増やして痰の粘りをとり、さらに線毛運動を活発にします。これらが総合的に作用することで、痰や膿の排出が容易になり、つらい症状が楽になります。
具体的には、カゼを含め、気管支炎や気管支拡張症あるいは喘息の去痰に、また副鼻腔炎の排膿に適応します。喘息においては、徐放剤を夜に飲むことで、明け方の喘鳴や痰のからみがやわらぐ効果が期待できます。 |
特徴 |
- 粘膜潤滑薬に分類される代表的な去痰薬です。内科や耳鼻咽喉科、小児科などで広く処方されています。
- 錠剤のほか、細粒や液剤、シロップ剤、持効性の徐放製剤(L錠、Lカプセル)など、いろいろな製剤があります。
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注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。

- 【使用にあたり】

- 症状や製剤により用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 痰の出の悪いときは、水分を十分にとるとよいでしょう。
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効能 |
 【錠15mg・細粒1.5%・DS3%・内用液0.75%】
- 次の疾患の去痰//急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難
- 慢性副鼻腔炎の排膿

- 【L錠45mg】

- 次の疾患の去痰//急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難

- 【小児用DS1.5%・小児用シロップ0.3%】

- 次の疾患の去痰//急性気管支炎、気管支喘息
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用法 |

- 【錠15mg】

- 通常、成人は1回1錠(アンブロキソール塩酸塩として15.0mg)を1日3回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

- 【細粒1.5%】

- 通常、成人は、1回1g(アンブロキソール塩酸塩として15mg)を1日3回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

- 【内用液0.75%】

- 通常、成人は1回2mL(アンブロキソール塩酸塩として15.0mg)を1日3回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

- 【L錠45mg】

- 通常、成人は1回1錠(アンブロキソール塩酸塩として45mg)を1日1回経口服用する。

- 【小児用DS1.5%】

- 通常、幼・小児に1日0.06g/kg (アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg) を3回に分け、用時溶解して経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

- 【小児用シロップ0.3%】

- 通常、幼・小児に1日0.3mL/kg(アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg)を3回に分けて経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
痰がうすまり一時的にその量が増えることがあります。これは、たいてい心配いりません。副作用のほとんどない安全性の高いお薬です。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ち悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
 【その他】
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