概説 |
痰の切れをよくするお薬です。また、鼻汁を出しやすくします。 |
作用 | 痰や膿の粘りをとり、排出しやすくします。また、荒れた副鼻腔粘膜や気管支粘膜の線毛細胞を修復して、粘膜の抵抗力を高めます。
カゼを含め、上気道炎、気管支炎、喘息などの去痰に、また副鼻腔炎の排膿に用います。シロップは、滲出性中耳炎の排液にも使われます。内科や耳鼻咽喉科、小児科などで広く処方されています。 |
特徴 | 粘液修復薬に分類される代表的な去痰薬です。喀痰中のシアル酸とフコースの構成比を正常化します。 |
注意 |

- 【診察で】

- 持病のある人は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 肝臓の悪い人は、定期的に肝機能検査をおこなうなど慎重に用います。

- 【使用にあたり】

- 症状や製剤により用法用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

- 【食生活】

- 痰の出の悪いときは、水分を十分にとるとよいでしょう。
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効能 |
- 次の疾患の去痰//上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核
- 慢性副鼻腔炎の排膿
- 滲出性中耳炎の排液(小児)
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用法 |

- 【一般】

- カルボシステインとして、通常成人1回500mgを1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 錠250mg..1回2錠、1日3回服用
- 錠500mg..1回1錠、1日3回服用
- 細粒50%..1回1g、1日3回服用
 【ドライシロップ(DS50%)】- <成人>

- 通常、成人にカルボシステインとして1回500mg(本剤1.0g)を用時懸濁し、1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- <小児>

- 通常、幼・小児にカルボシステインとして体重kg当たり1回10mg(本剤0.02g)を用時懸濁し、1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

- 【シロップ5%】

- 通常、幼・小児は、体重kg当り、カルボシステインとして1日30mg(本剤0.6mL)を3回に分割して経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用の少ない安全性の高いお薬です。重い副作用はまずありませんが、肝障害の報告があります。長期服用時は、念のため注意してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
 【その他】
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