概説 |
肺動脈性肺高血圧症のお薬です。 |
作用 | 肺動脈性肺高血圧症は、肺の血管の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。肺動脈末梢の血管の通り道が狭くなり、血液が流れにくくなっています。そのため、動悸や息切れ、むくみ、ひどい疲労などを伴い、日常生活にも支障がでてきます。進行すると心不全を引き起こし、予後も好ましくありません。
このお薬は、そのような症状を改善する肺高血圧症治療薬です。血管の平滑筋をゆるめるサイクリックGMP(cGMP)を分解するホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素をじゃまする作用があります。結果的に、肺の血管が広がり、肺動脈圧や肺血管抵抗が低下、息苦しさや疲労がやわらぎ、運動耐容能も改善します。 |
特徴 |
- 新しいタイプの肺高血圧症治療薬です。有効成分は、ホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5阻害薬)のシルデナフィルです。PDE5は陰茎海綿体にも多く存在し、同成分のバイアグラ錠は、勃起不全治療薬として既に販売されています。このレバチオ錠は、肺動脈性肺高血圧症を適応として新たに承認を取得しています。
- 同じ効能を持つボセンタン(トラクリア)は使用対象が重症例(クラス3以上)に限られますが、レバチオ錠は軽症例にも適応します。また、プロスタグランジン系のエポプロステノール(静注用フローラン)との併用効果が認められています。長期使用においても、効き目が落ちません。
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注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は、医師に報告しておきましょう。
- 使用中の薬を、必ず医師に伝えてください。

- 【注意する人】

- 重い肝臓病のある人は使用できないことがあります。脳卒中や心筋梗塞を起こしてまもない人、出血しやすい病気のある人、肝臓や腎臓の悪い人などは慎重に用いる必要があります。
- 適さないケース..重い肝臓病
- 注意が必要なケース..脳卒中、心筋梗塞、出血性疾患、消化性潰瘍、肝臓病、腎臓病、低血圧、目の網膜の病気(網膜色素変性症)、高齢の人など

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 狭心症や心不全の治療に使う硝酸薬、いわゆる「ニトロ」と呼ばれる薬とは併用できません。併用により急激に血圧が下がることがあり、非常に危険です。硝酸薬には飲み薬のほか、貼り薬(テープ)や軟膏、口内スプレー、注射剤などさまざまなタイプがありますので注意が必要です。ほかにも、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)やエイズの薬のリトナビル(ノービア)など、併用できない薬がいくつかあります。
- 飲み合わせの悪い薬..ニトログリセリン(ニトロペン、その他)、硝酸イソソルビド(ニトロール、その他)、ニコランジル(シグマート)、ニプラジロール(ハイパジールコーワ)、イトラコナゾール(イトリゾール)、リトナビル(ノービア)、ダルナビル(プリジスタ)、インジナビル(クリキシバン)、アミオダロン(アンカロン)など。
- 飲み合わせに注意..Α遮断薬(ハルナール等)、シメチジン(タガメット)、エリスロマイシン(エリスロシン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、リファンピシン(リマクタン等)、ボセンタン(トラクリア)、降圧薬など。
 【使用にあたり】
- 指示どおりに正しくお飲みください。ふつう、1回1錠を1日3回飲みます。
- 万一、急激に視力が落ちたり、急に耳が聞こえにくくなるようなことがあれば、すぐに受診してください。
 【食生活】
- 視野がかすんだり、物の色が異常に見えることがあります。また、めまいを起こすこともありますので、車の運転や高所での危険作業には十分注意してください。
- タバコは病状を悪化させますし、この薬の作用を弱めます。タバコを吸っている人は、禁煙に挑戦してみましょう。
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効能 |
肺動脈性肺高血圧症 |
用法 |
通常、成人はシルデナフィルとして1回20mgを1日3回経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
比較的多いのは、血管拡張作用にもとづく頭痛やほてり、潮紅、めまいなどです。また、消化不良や吐き気、下痢や腹痛などの胃腸症状もみられます。重症化することはまずありませんが、気になるときは医師とよく相談してください。
そのほか、視覚が異常になることがあります。「まぶしい」「かすむ」「青いめがねをしているよう」「青と緑の区別がつかない」といった異常な見え方がするようです。多くは一過性ですが、自動車の運転や機械の操作には十分注意する必要があります。万一、急激な視力の低下が現れた場合には、すぐに診察を受けてください。
- 頭痛、潮紅、ほてり、めまい、鼻づまり
- 消化不良、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
- 低血圧、動悸、頻脈
- 視覚異常、彩視症、光視症..まぶしい、かすむ、青くみえる
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