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成分(一般名) ロメリジン塩酸塩
製品例 ミグシス錠5mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の循環器官用薬/Ca拮抗剤/片頭痛治療剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 片頭痛を予防するお薬です。
作用

【働き】

片頭痛は慢性頭痛のひとつです。ズキンズキンと脈打つような強い頭痛が起こり、吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。人によっては、発作の前に目がチカチカするなど特異な前兆が現れます。

このお薬は、片頭痛の予防薬です。発作初期の脳の血管が収縮する段階をおさえて、片頭痛の発現を防ぎます。頻度が多いなど日常生活に支障となる重症例に用います。

【薬理】

血管壁の細胞にカルシウムが流入すると、血管が収縮します。このお薬は、カルシウムが細胞内に入るのをじゃますることで、血管の収縮を防ぎます。このような作用から「カルシウム拮抗薬」と呼ばれています。
特徴
  • 片頭痛の適応症をもつ日本初のカルシウム拮抗薬です。同系の降圧薬と比べ、脳血管に対し選択的に作用する点が特徴です。そのため、全身的な血圧降下作用をほとんど示しません。
  • 予防薬として用います。予防的に定期服用することで、発作回数の減少、前駆症状の軽減、また発作治療薬の減量がはかれます。
  • 処方対象は重症例です。たとえば、発作頻度が多く日常生活に支障となる場合、トリプタン系など頓用薬の効果が不十分な場合や副作用で使えないとき、あるいは混合型頭痛で発作発現が特定できない場合などに用います。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】
  • 適さないケース..脳卒中の急性期、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..重い肝臓病、不整脈、パーキンソニズム、うつ状態の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

高血圧の薬といっしょに飲むと、その降圧作用が強まる可能性があります。併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。

【使用にあたり】
  • 予防的に毎日規則正しく飲む必要があります。頭痛が起きてから飲んでもよい効果は望めません。
  • 頭痛発作が発現した場合には、別の発作治療薬(トリプタンなど)を頓用するようにします。
  • 片頭痛発作(月に2回以上)により日常生活に支障のある場合に使用することになっています。
  • 効果の判定は数カ月かけておこないます。完全になくなるというより、頻度や痛みの程度が半分くらいに減るといった感じかもしれません。
  • 症状がよくなってきたら、薬の継続について医師と相談してみましょう。

【妊娠授乳】
  • 赤ちゃんの発育に悪い影響をおよぼすおそれがありますから、妊娠中の服用は避けます。
  • 授乳中もできるだけ避けますが、服用する場合は授乳(母乳)を避ける必要があります。

【食生活】
  • 眠気やめまいを起こすことがあります。危険な作業、高所作業、車の運転などには十分注意してください。
  • 疲れやストレス、寝不足などが片頭痛の引き金になることがあります。できるだけ過労を避け睡眠を十分にとるようにしましょう。
  • 人によっては、チーズ、赤ワイン、ビール、チョコレートなどの食事(チラミン含有食品)が片頭痛の引き金になります。これらの食品は控えめにしてください。
  • 片頭痛が起きてしまったら、運動や入浴は控え、できるだけ静かにしていましょう。
効能 片頭痛。
用法 通常、成人はロメリジン塩酸塩として1回5mg を1日2回、朝食後及び夕食後あるいは就寝前に経口服用する。なお、症状に応じて適宜増減するが、1日服用量として20mg を超えないこと。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうです。まれに、眠気(0.3%)、めまい、ふらつき、吐き気、ほてり感などがあらわれます。同系の類似薬で、錐体外路症状(下記)が認められていますから、念のため注意してください。


【重い副作用(類薬)】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 錐体外路障害..手足のふるえ、こわばり、無表情、動作緩慢、歩行異常、じっとできない、体が勝手に動く、舌のもつれ、口周辺がもぐもぐ動く。
  • 抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。

【その他】
  • 眠気、めまい、ふらつき、吐き気、ほてり感など

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。