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成分(一般名) ポリスチレン スルホン酸ナトリウム
製品例 ケイキサレート散、ケイキサレートドライシロップ76% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の循環器官用薬/陽イオン交換樹脂/高カリウム血症改善剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血液中のカリウムを減らすお薬です。腎不全などでカリウムが増えているときに用います。
作用腎臓の働きが悪くなるとカリウムを十分に排泄できなくなります。その結果、血液中のカリウムが増えてしまい、息切れ、手足のしびれ、不安感といった症状がでたり、場合によっては不整脈を起こし危険です。

このお薬は、腸内でカリウム分を吸着し便とともに排出させます。カリウムの吸収が抑えられるので、血液中のカリウム分が減ってきます。おもに、腎不全による高カリウム血症の治療に用います。
特徴一種のイオン交換樹脂です。カリウムを吸着するとと同時に、ナトリウムを放出し体内に残していきます。同類薬のポリスチレンスルホンカルシウム(カリメート)は、カルシウムを放出し体内に残していきます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。また、便秘を起こしやすい人も報告しておいてください。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えましょう。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 強心薬のジギタリス薬(ジギトキシン、ジゴシン)と併用するときは、ジギタリスの副作用に十分注意します。この薬の作用でカリウム値が低下すると、ジギタリスの副作用がでやすくなります。
  • 胃腸薬(制酸剤)と同時に飲むと、この薬の作用が減弱する可能性があります。薬によっては、服用時間をずらす必要があります。
  • 甲状腺ホルモン薬のレボチロキシン(チラーヂンS)と同時に飲むと、レボチロキシンの作用が減弱する可能性があります。数時間あければ大丈夫です。
  • 便秘を起こしやすい薬との併用には注意が必要です。たとえば、一部の咳止め、抗うつ薬、抗パーキンソン薬などに注意します。

【使用にあたり】
  • 症状によって飲む量、飲み方が異なります。指示通りに正しくお飲みください。ふつう、1回分を水50〜150mLに混ぜてから服用します。また、肛門から直接、腸へ注入する処置をすることもあります。
  • 便秘を予防する目的で、ソルビトール溶液(糖分の一種)といっしょに飲むことがあります。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックしましょう。カリウムやナトリウム、カルシウムの量がきちんと保たれているか調べる必要があります。

【食生活】

毎日の排便を心がけてください。
効能 急性および慢性腎不全による高カリウム血症
用法
【散】
  • 内服..通常、成人1日量30gを2〜3回に分け、その1回量を水50〜150mLに懸濁し、経口服用する。症状に応じて適宜増減。
  • 注腸..通常、成人1回30gを水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。症状に応じて適宜増減。

【ドライシロップ】

通常、成人1日量39.24g (ポリスチレンスルホン酸ナトリウムとして1日量30g)を2〜3回に分け、その1回量を水50〜150mLに懸濁し、経口服用する。症状に応じて適宜増減。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 便秘が多いほうです。便秘が続くとカリウムが排出されないので、効果が弱くなってしまいます。またごくまれに、便秘がひどくなり重い症状となることがあります。便秘がちなときは、早めに受診するようにしましょう。

薬が効きすぎると、体のカリウム分が必要以上に低下して、低カリウム血症になることがあります。逆にナトリウム分は増えることがあり、浮腫(むくみ)や血圧の上昇をもたらします。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 結腸穿孔、腸潰瘍..ひどい便秘、お腹が張る、激しい腹痛、吐く、下痢。

【その他】
  • 便秘、吐き気、食欲不振、下痢
  • 浮腫(むくみ)、血圧上昇
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
  • 低カルシウム血症..手足のふるえ、しびれ、ピリピリ感、ぴくつき、筋肉の脱力感、筋肉けいれん、気分変調、動悸、血圧低下、全身けいれん、意識もうろう。

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。