PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) イソクスプリン塩酸塩
製品例 ズファジラン錠10mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 血管拡張剤/末梢血管拡張剤/脳・末梢血行動態改善剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 子宮の運動をゆるめるお薬です。流産や早産を防いだり、生理痛の治療に用います。そのほか、血管を広げ血行をよくする働きもあります。
作用

【働き-1】

子宮の筋肉に働きかけ、その収縮をおさえます。おなかの張りや腹痛、出血など流・早産の心配のあるときに用います。ひどい生理痛にも用います。

【働き-2】

末梢の血管を広げて血流をよくします。そうすることで、血行障害による手足の冷えやしびれ感を改善します。レイノー病、閉塞性動脈硬化症(ASO)、血栓性血管炎(TAO)、凍傷、糖尿病などに用います。ただし、対症療法薬ですので病気そのものを治すことはできません。

【薬理】

子宮や血管を収縮させるのは平滑筋という筋肉です。この筋肉にある交感神経のβ受容体を刺激することで、筋肉の収縮をおさえます。
特徴
  • 薬理的にはβ受容体刺激薬に分類されます。
  • 切迫流・早産治療薬として用いることがよくあります。飲み薬は比較的軽い症状に適します。緊急性のあるときは、入院して注射薬で治療します。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

不整脈など心臓の悪い人は慎重に用います。服用により症状を悪化させるおそれがあります。

  • 注意が必要なケース..心臓病、低血圧、脳出血、分娩直後の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬があります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は市販薬も含め、医師に報告しておきましょう。

  • 喘息の薬(β刺激薬など)と併用すると、動悸や頭痛など副作用がでやすくなります。
  • 高血圧などに用いるβ遮断薬は、この薬の作用を弱めるかもしれません。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 生理痛で用いる場合、予定日の2〜3日前から服用するとよいでしょう(指示どおりに)。

【妊娠・授乳】

安全性が確立されていないという理由から、妊娠12週未満においては投与しないことになっています。ただ、とくに危険性が高いわけではないので、その時期にこだわらずに処方されるケースがみられます。流産や早産の心配があるときは、安静療法をおこなうことが大切です。
効能

【効能A】

子宮収縮の抑制(切迫流・早産)。

【効能B】

月経困難症。

【効能C】
  • 次記に伴う随伴症状//頭部外傷後遺症。
  • 次記に伴う末梢循環障害//ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、血栓性静脈炎、静脈血栓症、レイノー病およびレイノー症候群、凍瘡・凍傷、特発性脱疽、糖尿病による末梢血管障害。
用法

【効能A】

子宮収縮の抑制には、イソクスプリン塩酸塩として通常1日量30〜60mg(3〜6錠)を3〜4回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能B】

月経困難症には、イソクスプリン塩酸塩として通常1回10〜20mg(1〜2錠)を1日3〜4回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能C】

循環器領域の適応には、イソクスプリン塩酸塩として通常成人1回10〜20mg(1〜2錠)を1日3〜4回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうですが、薬の量が多いと動悸(ドキドキ感)がでやすくなります。ひどいときは、早めに受診してください。

  • 動悸、顔が赤くなる、ほてり、発汗
  • 頭痛、頭重感、めまい、指のふるえ

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。