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成分(一般名) 一硝酸イソソルビド
製品例 アイトロール錠10mg~20mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 血管拡張剤/冠血管拡張剤/狭心症治療用ISMN製剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血管を広げ血流をよくするお薬です。狭心症の治療に用います。
作用

【働き】

狭心発作は、いわゆる心臓発作の一つです。心筋に供給される血液が不足するのが原因で、胸に圧迫感を感じたり、しめつけられるように痛みます。さらに、血管が詰まり血流が止まってしまうと、ついには心筋梗塞に至ります。

このお薬は、冠動脈拡張薬です。心臓の冠動脈のほか全身の血管を強力に広げます。そのため、心筋に血液がたくさん届くようになり、心臓の負担も軽くなります。心筋の血液不足が解消されれば、狭心発作もおさまります。

ただし、狭心症の原因そのものを治すことはできません。ふつう、予防薬として定期的に毎日使用することになります。なお、速効性ではありませんので、起きている発作を止めるのには適しません。

【薬理】
  • 冠循環改善作用..心臓のまわりの心筋を養う血管(冠動脈)を広げます。これにより、心筋の酸素不足や栄養不足を改善します。
  • 末梢血管拡張作用..体全体の末梢の血管を広げて、心臓の負担を軽くします。心不全の症状をとるのにも有効です。
特徴
  • いわゆる「ニトロ」と呼ばれる硝酸薬の仲間です。狭心症の治療に古くから使われています。
  • 一硝酸塩タイプです。一般的な二硝酸塩のものより、持続的で安定した血中濃度が得られます。
  • 当面の狭心症状にとてもよく効きます。長期的な予後改善効果(長生き効果)についてはよく分かっていません。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

低血圧や緑内障、脳卒中のある人は、その病状により使用できないことがあります。肝臓の悪い人は副作用がでやすいので慎重に用います。

  • 適さないケース..重い低血圧、閉塞隅角緑内障、脳出血、重い貧血のある人など。
  • 注意が必要なケース..低血圧、肺高血圧症、心筋症、肝障害、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬があります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておいてください。

  • 起障害や肺高血圧症の治療に用いるシルデナフィル(バイアグラ、レバチオ)やバルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア)、あるいはリオシグアト(アデムパス)との併用は禁止です。併用により血圧が急激に下がるおそれがあり危険です。
  • 他の降圧薬や利尿薬と併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。
  • 飲酒は控えましょう。アルコールは、めまいや立ちくらみの副作用を強めます。

【使用にあたり】
  • 内用薬..決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 発作止めにはなりません。発作時には、他の速効性の舌下錠や舌下スプレーを用います。
  • 自分だけの判断でやめてはいけません。急に中止すると、狭心発作など反発的な症状を起こすおそれがあります。中止するときは、医師の判断で徐々に減量するようにします。

【食生活】

とくに飲みはじめに、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
効能 狭心症
用法 通常、成人は一硝酸イソソルビドとして1回20mg1日2回を経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には1回40mg1日2回まで増量できる。ただし、労作狭心症又は労作兼安静狭心症で発作回数及び運動耐容能の面で重症と判断された場合には1回40mg1日2回を経口服用できる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 この系統は安全性が高く、重い副作用はほとんどありません。ただ、「頭痛」を起こすことがよくあります。また、低血圧による「めまい」や「立ちくらみ」にも注意しましょう。頭痛は、続けているうちにたいてい軽くなりますが、ひどいときは医師に相談してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 頭痛、顔のほてり、潮紅
  • めまい・ふらつき、立ちくらみ、動悸、血圧低下
  • 吐き気、吐く

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。