概説 |
心臓の収縮力を強めるお薬です。心不全の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 心臓のポンプ機能が低下すると、血液や水分の循環が悪くなります。その結果、体に余分な水分がたまりやすくなり、浮腫(むくみ)を生じたり、息苦しさや疲れを感じるようになります。肺に水分がたまると、咳がでたり、ゼーゼーとぜん息のような呼吸になることもあります。このような状態が「心不全」です。
このお薬は、強心薬です。心臓の収縮力を強くする作用があります。血液がよく回るようになるので、体のだるさや息苦しさが楽になります。強心薬の点滴から、徐々にこの薬に切り替えることもあります。

- 【薬理】

- 心筋の収縮に必要なカルシウムを細胞内に取り込むことで、心臓の収縮力を強くします。その結果として、心不全の症状が改善されます。
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注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 急性心筋梗塞や不整脈のある人は慎重に用います。
- 注意が必要なケース..急性心筋梗塞、不整脈のある人など。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方、服用量を厳守してください。
- よい効果がでるのに、1カ月くらいかかることがあります。指示された期間続けてください。
- 定期的に、心電図の検査を受ける必要があります。

- 【食生活】

- 決められた食生活を守るようにしましょう。症状によっては、水分や塩分の摂取制限、運動制限が必要です。
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効能 |
慢性心不全。 |
用法 |
デノパミンとして通常成人1日量15〜30mgを3回に分けて経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。ただし、多くの場合、他剤(ジギタリス、利尿剤、血管拡張剤等)と併用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
動悸(ドキドキ感)を感じることがあります。ひどいときは、すぐに受診してください。まれですが、重い不整脈を起こす危険性があります。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 重い不整脈..動悸、頻脈(120/分以上)、徐脈(50/分以下)、胸の痛みや違和感、胸苦しい、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神。
 【副作用】
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